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“永遠の未完の大器”クリス・ウェバーが大学時代に味わった“拭いきれない屈辱”【NBAレジェンド列伝・前編】<DUNKSHOOT>

出野哲也

2021.04.16

輝かしいNBAキャリアを誇るウェバー。しかしその才能を考えると、物足りなさを感じるのも事実だ。(C)Getty Images

輝かしいNBAキャリアを誇るウェバー。しかしその才能を考えると、物足りなさを感じるのも事実だ。(C)Getty Images

■大学時代に味わった拭い去れない屈辱

 新人王に選ばれ、オールスターには5回出場。オールNBAチームにも5回選出され、うち一度は1stチーム入りしている。どんな選手でも誇りに思って当然の経歴だ。

 しかし、クリス・ウェバーに関してはそれでもなお物足りなさを覚える。ビッグマンでありながら、シュート、リバウンド、パスのすべてに秀でたオールラウンダーだった彼ならば、史上最高のパワーフォワードにさえなれたはず。だが数々のケガとトラブル、そして精神的な甘さが妨げとなって、ウェバーは真のスーパースターとなることができなかった。

 ウェバーがバスケットボールを始めたのは小学6年生と遅めだったが、その才能は早くから際立っていた。中学校時代には1試合64得点を記録し、高校でも州大会を3度制覇、1991年には全米最優秀選手に選ばれた。

 数多くの奨学金の申し出から、選択したのは地元のミシガン大だった。同級生には幼馴染のジェイレン・ローズをはじめ、ジュワン・ハワード、ジミー・キング、レイ・ジャクソンが在籍。新入生ながら揃ってスターターとなった彼ら5人は、NCAAトーナメントで決勝まで勝ち進み、デューク大に敗れたとはいえ、大学バスケ界に旋風を巻き起こした。
 
 トラッシュトークや不遜な態度でも注目を集めた“ファブ・ファイブ(素晴らしき5人)”のなかでも、ウェバーの実力は群を抜いていた。1992年夏には学生選抜の一員として、バルセロナ五輪に出場するドリームチームと練習試合で対戦。カール・マローンに「あいつがプロ入りした日には、俺は引退しなきゃならないな」とまで言わしめた。

 翌1993年のNCAAトーナメントでも再び決勝に進出、今度の相手はノースカロライナ大だった。ミシガン大が2点を追って迎えた最終局面、リバウンドを掴んだウェバーは、コート中央までボールを運んだところでタイムを要求。ところが、この時点ですでにミシガン大はタイムアウトを使い切っていた。テクニカルファウルが宣告され、ノースカロライナ大に決定的なフリースローを決められて、ミシガン大は接戦を落としてしまった。

「デュークに負けた時は周りに当たり散らしたけれど、今度はそうもいかない。負けたのはすべて俺の責任だから」

 この初歩的かつ致命的なミスにより、ウェバーの名は彼が望んでいたのとはまったく違う形で全米に響き渡ってしまった。
 
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ネルソンHCと衝突し、問題児のレッテルが貼られる

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