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国内バスケ

加入1年目からアルバルクの得点源に!スパーズ入りをパスし異国で成功を収めたデション・トーマスのキャリア<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2021.05.09

今季アルバルクに加入したトーマス。201㎝のフォワードは、アレックス・カーク離脱後はオフェンスの要としてチームを牽引した。(C)B.LEAGUE

今季アルバルクに加入したトーマス。201㎝のフォワードは、アレックス・カーク離脱後はオフェンスの要としてチームを牽引した。(C)B.LEAGUE

 今シーズン、アルバルク東京に加入したアメリカ人フォワード、デション・トーマス。彼は欧州バスケ界に参入したアメリカ人選手の中で、最も成功している1人だ。

 3月下旬に新型コロナに感染した影響もあり、Bリーグでの出場試合数は45。約25分のプレータイムで平均16.6点をマークし、3ポイントは41.5%と高確率で沈めた。

 身長201㎝の彼のポジションは3番(スモールフォワード)か4番(パワーフォワード)。故郷インディアナでの高校時代は毎年平均30点前後をあげ、全米にもその名を轟かすシューターだった。名門オハイオ州大に進学してからもカンファレンス内で注目を浴び、2年時の2011-12シーズンには、後にNBA入りするジャレッド・サリンジャーとともにNCAAトーナメントでファイナル4まで勝ち進んだ。

 そして3年目のシーズンを終えた2013年のドラフトにエントリーし、サンアントニオ・スパーズから2巡目58位で指名。この日のことについて彼は、「何百人という選手の中からたった60人だけが選ばれる。その中の1人に入れたことがものすごく嬉しくて、自分にとっては特別な1日」と語っている。

 しかしトーマスはNBAには進まず、フランスのナンテールに入団することを選択した。「ロースターの座を目指してチャレンジする、という選択肢もあった。でも当時のスパーズのロースターは充実していたし、悩んだけれど、冒険してみることにしたんだ」
 
 13-14シーズンのスパーズは、トニー・パーカー、マヌ・ジノビリ、ティム・ダンカン、カワイ・レナードらが君臨し、マイアミ・ヒートを破ってリーグタイトルを勝ち取った。もし在籍していたら、ルーキーイヤーからチャンピオンリングを獲得していたに可能性もあったわけだ。

 ナンテールは前年度のフランス王者で、パリ郊外を本拠地とするクラブ。トーマスは飛行機を降りた瞬間から、「うわー別世界!」と思ったそうだが、その後スペイン、トルコ、イスラエル、ギリシャ、そして日本と、異国を拠点とする彼のキャリアは、ここから始まった。

 幸いナンテールにはカレッジ時代のチームメイトがいたため、すぐに馴染むことができたという。初年度から平均12.2点。ユーロリーグのアンダーカテゴリーにあたるユーロカップにも出場して、ここでは13.8点をあげている。

 そして翌シーズン、レベル的には欧州の国内リーグで最高峰と言われるスペインACBリーグのバルセロナから引き抜きを受ける。

 この年のチームには、ファン・カルロス・ナバーロを筆頭に、現シカゴ・ブルズのトーマス・サトランスキーや、オーランド・マジックなどでプレーしたクロアチア代表のマリオ・ヘゾニャら国際色豊かな実力派が揃い、10年にバルセロナをユーロリーグ優勝に導いた名将シャビ・パスクアルが指導していた。
 
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