なんともスピーティーな展開だ。
3月末までロシアのCSKAモスクワでプレーしていたアメリカ人ガードのマイク・ジェームズが、4月23日のボストン・セルティックス戦で、ブルックリン・ネッツの一員として、コートに立っていた。
ジェームズは、3月末、CSKAのディミトリス・イトウディス・ヘッドコーチから無期限謹慎を言い渡された。
彼は1月にも謹慎処分となっていたが、この時は、祖父の葬儀のためにアメリカへの帰国を希望したことが発端だったと、ジェームズ本人が後日ソーシャルメディアで明かしている。
その後はチームに復帰したが、3月27日に行なわれたロシアの国内リーグのUNICSカザン戦の試合開始後3分に交代を命じられると、その後コートに戻ることはなかった。
ジェームズは、イトウディスHCとの行き違いは、「バスケットボール選手としてではなく一個人としての問題」だったと語り、指揮官は明確な理由こそ明かしていないが、
『ユーロリーグ優勝をかけて戦うこのチームの選手は、自分自身よりもチームを優先しなければならない』と声明文の中で語っている。
ジェームズは4月上旬にアメリカに帰国。代理人は「今季中にもプレーできるNBAとの契約を模索中」だと話し、ニューヨーク・ニックスなどいくつかの球団の名前が挙がっていた中から、ブルックリン・ネッツと10日間契約に至ったのだった。
登録はセルティックス戦の当日に完了し、スティーブ・ナッシュHCにもチームメイトにも対面したのはこの日が初めて。彼らとは一切一緒に練習していない、文字どおりのぶっつけ本番だった。
試合前に3オン3で身体を温めていたところへナッシュHCが入ってきて、そこでお互いに自己紹介。「今日はあまり気負いすぎることなく、アグレッシブにハイペースにプッシュしていくように」とアドバイスを受けてコートに送り出されたという。
NBAデビューした2017-18シーズン、フェニックス・サンズ時代と同じ『55番』をつけたジェームズは、ペネトレーションでファウルを誘い、フリースローで初得点をあげると、その後はフェイントのパスでブレイク・グリフィンの3ポイントを演出。さらに自らもコーナーから鮮やかなスリー、インサイドに切り込んでからのフックなど、21分間のプレータイムで8得点という数字以上に、“魅せる”プレーで母国へのカムバックをアピールした。
ナッシュHCは試合後、「NBA経験者であるし、欧州では相当実績を積んでいるとはいえ、初めて顔を合わせた選手たちと、いきなり全米中継の試合に出る、という厳しい状況で素晴らしい出来だった。自らスコア出来るだけでなく、ペースを作り出せるプレーが印象的。周囲の選手をより速いペースで走らせ、彼らにオープンで打てるチャンスを作り出せていた」と評価した。
3月末までロシアのCSKAモスクワでプレーしていたアメリカ人ガードのマイク・ジェームズが、4月23日のボストン・セルティックス戦で、ブルックリン・ネッツの一員として、コートに立っていた。
ジェームズは、3月末、CSKAのディミトリス・イトウディス・ヘッドコーチから無期限謹慎を言い渡された。
彼は1月にも謹慎処分となっていたが、この時は、祖父の葬儀のためにアメリカへの帰国を希望したことが発端だったと、ジェームズ本人が後日ソーシャルメディアで明かしている。
その後はチームに復帰したが、3月27日に行なわれたロシアの国内リーグのUNICSカザン戦の試合開始後3分に交代を命じられると、その後コートに戻ることはなかった。
ジェームズは、イトウディスHCとの行き違いは、「バスケットボール選手としてではなく一個人としての問題」だったと語り、指揮官は明確な理由こそ明かしていないが、
『ユーロリーグ優勝をかけて戦うこのチームの選手は、自分自身よりもチームを優先しなければならない』と声明文の中で語っている。
ジェームズは4月上旬にアメリカに帰国。代理人は「今季中にもプレーできるNBAとの契約を模索中」だと話し、ニューヨーク・ニックスなどいくつかの球団の名前が挙がっていた中から、ブルックリン・ネッツと10日間契約に至ったのだった。
登録はセルティックス戦の当日に完了し、スティーブ・ナッシュHCにもチームメイトにも対面したのはこの日が初めて。彼らとは一切一緒に練習していない、文字どおりのぶっつけ本番だった。
試合前に3オン3で身体を温めていたところへナッシュHCが入ってきて、そこでお互いに自己紹介。「今日はあまり気負いすぎることなく、アグレッシブにハイペースにプッシュしていくように」とアドバイスを受けてコートに送り出されたという。
NBAデビューした2017-18シーズン、フェニックス・サンズ時代と同じ『55番』をつけたジェームズは、ペネトレーションでファウルを誘い、フリースローで初得点をあげると、その後はフェイントのパスでブレイク・グリフィンの3ポイントを演出。さらに自らもコーナーから鮮やかなスリー、インサイドに切り込んでからのフックなど、21分間のプレータイムで8得点という数字以上に、“魅せる”プレーで母国へのカムバックをアピールした。
ナッシュHCは試合後、「NBA経験者であるし、欧州では相当実績を積んでいるとはいえ、初めて顔を合わせた選手たちと、いきなり全米中継の試合に出る、という厳しい状況で素晴らしい出来だった。自らスコア出来るだけでなく、ペースを作り出せるプレーが印象的。周囲の選手をより速いペースで走らせ、彼らにオープンで打てるチャンスを作り出せていた」と評価した。