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NBA

「ゆっくり時間をかけて、足をセットして…」3ポイントに開眼しつつあるハワード。その秘訣は練習方法にアリ?<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.05.10

3ポイント試投数20本、成功数5本はともにキャリアハイのハワード。練習の成果が出ていると言っていい。(C)Getty Images

3ポイント試投数20本、成功数5本はともにキャリアハイのハワード。練習の成果が出ていると言っていい。(C)Getty Images

 現地時間5月8日(日本時間9日、日付は以下同)に行なわれたフィラデルフィア・セブンティシクサーズとデトロイト・ピストンズの一戦は、シクサーズが終始リードを奪って118-104で快勝。今季最長となる8連勝を飾った。

 これで成績を47勝21敗(勝率69.1%)としたシクサーズは、2位のブルックリン・ネッツ(44勝24敗/勝率64.7%)に3.0ゲーム差をつけイースタン・カンファレンス首位を快走。2000-01シーズン以来初となるトップシード獲得まで間近に迫っている。

 この日はジョエル・エンビードが22分51秒のプレータイムで29得点、6リバウンドをマーク。そのほか、タイリース・マキシーが22得点、トバイアス・ハリスが18得点、ダニー・グリーンが11得点を記録した。

 そしてベンチスタートのドワイト・ハワードは、22分26秒の出場で19得点、14リバウンドとダブルダブルをマークし勝利に貢献。第3クォーター終盤には右コーナーから3ポイントを放り込み、カーメロ・アンソニー(ポートランド・トレイルブレイザーズ)のように右腕をかざして会場のファンと喜びを分かち合っていた。
 
 キャリア17年目のビッグマンは、昨季ロサンゼルス・レイカーズの一員としてキャリア初の優勝を経験。今季はエンビードのバックアップとして平均7.1点、8.5リバウンドと、控えセンターとして十分な成績を残している。

 とはいえ、ハワードといえばオーランド・マジック時代にリーグ最高のセンターとして君臨した男。これまでのキャリアで8度オールスターに選ばれ、オールNBAチームに8度、オールディフェンシブチームにも5度選出されており、最優秀守備選手賞にも3年連続で輝いた実績を誇る。

 そんな元No.1センターは、今季自己最多となる20本もの3ポイントを放ち、そのうち5本をヒット。アウトサイドシュート全盛となっている現代バスケットボールでは、パワーフォワードの選手が“ストレッチ4”として長距離砲を決めるのは当たり前であり、最近はセンターも“ストレッチ5”として3ポイントを放ち、フロアにスペーシングを作り出している。
 
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