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「レブロンは喧嘩していて、アービングも…」2人の元同僚が2017年のキャブズの“内部崩壊”を告白<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.05.14

2016-17シーズンのキャバリアーズは内紛が絶えず、レブロン(右)とアービング(左)にも問題が付きまとっていた。(C)Getty Images

 2016年のNBAファイナルは、クリーブランド・キャバリアーズの球団史上初優勝で幕を閉じた。下馬評では、その年のレギュラーシーズンで73勝9敗のリーグ新記録を打ち立てた前年王者ゴールデンステイト・ウォリアーズの圧倒的有利が予想され、実際に第4戦を終えた時点でキャバリアーズは1勝3敗と崖っぷちに追い込まれていた。しかしここからレブロン・ジェームズ、カイリー・アービング(現ブルックリン・ネッツ)らが奮起し、大逆転優勝を飾る。1勝3敗からのリーグ制覇は、NBA史上初の快挙だった。

 そして迎えた翌2016-17シーズン、キャバリアーズは連覇を懸けて再びファイナルまで勝ち上がるも、前年オフにケビン・デュラント(現ネッツ)を加えたウォリアーズに返り討ちに遭う。1勝しかあげられず完敗を喫したキャバリアーズだったが、実はこの時、コート上よりも深刻な問題がロッカールームで起きていたという。

 そう話したのは、かつてミルウォーキー・バックスなどでプレーしたラリー・サンダースだ。2016-17シーズン、サンダースはキャバリアーズに一時期在籍していたのだが、プレーしたのはわずか5試合、期間にして2017年3月13日~4月12日の1か月間のみ。しかしその短い間でも、チーム内部にある"混乱"に気付いたそうだ。
 
「チームは多くの問題を抱えていた。特にロッカールームでね。レブロン・ジェームズとカイリー・アービングは残留するのか、それとも退団するのか、誰にもわからなかった。レブロンとトリスタン・トンプソンも喧嘩していたな。内部ではいろいろなことが起きていたよ。私はその真っ只中にいたことを覚えている。彼らにとって私(の途中加入)は、7、8番目程度の些細な問題だった。彼らは誰に何を、どうすれば解決するのかわからなかったのだろう」

 噂によれば、2017年のオフ、アービングは自身の放出をチームに要求しており、受け入れられなければ肩の手術に踏み切るとフロントを脅していたという。サンダースの話と併せ、レブロンの陰になることを嫌ったアービングが、退団を望んだのは当然と言えるだろう。

 念願叶ってアービングは、2017年にボストン・セルティックスへ。そしてレブロンも2018年にロサンゼルス・レイカーズへ移籍した。以降3シーズン、キャバリアーズはリーグ下位に低迷するのだが、その原因となったのは2016-17シーズンの内部崩壊。ここからすべての歯車が狂っていったのである。

構成●ダンクシュート編集部

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