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NBA

「ただ試合の流れを読んでプレーしただけ」“スロベニアの神童”ドンチッチがマブズ勝利の要因を冷静分析<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.05.24

ドンチッチ(左)擁するマブズと、レナード(右)率いるクリッパーズのプレーオフ1回戦第1戦は、マブズに軍配が上がった。(C)Getty Images

ドンチッチ(左)擁するマブズと、レナード(右)率いるクリッパーズのプレーオフ1回戦第1戦は、マブズに軍配が上がった。(C)Getty Images

 現地時間5月22日、プレーオフの火蓋が切って落とされたNBAは、東西それぞれのファーストラウンドが計4試合行なわれた。

 ウエスタン・カンファレンス5位のダラス・マーベリックス(42勝30敗/勝率58.3%)は、敵地ステイブルズ・センターでウエスト4位のロサンゼルス・クリッパーズ(47勝25敗/勝率65.3%)と激突。この両雄は、昨季のプレーオフ1回戦でも対決し、クリッパーズが4勝2敗でマブズを撃破していた。

 だが、今季のレギュラーシーズンではマブズが2勝1敗と勝ち越しており、このシリーズ初戦も113-103でマブズが勝利した。白星を手にした最大の要因は、トリプルダブル(31得点、10リバウンド、11アシスト)に加え2ブロックをマークしたルカ・ドンチッチの活躍にほかならない。

 リック・カーライル・ヘッドコーチ(HC)は「今こそ彼が輝く時。どのレベル、年齢であろうと、彼は史上最もスマートな選手のひとりなんだ」と“スロベニアの神童”を絶賛した。
 
 そのドンチッチは「僕らは勝った。最後のクォーターで僕が無得点でも15得点でも、勝つことがすべてだね」と殊勝なコメント。そして「相手がダブルチームしてこなければアタックする。ダブルで守ってきたら誰かがオープンになる。僕はただ試合の流れを読んでプレーしただけ」と冷静に勝因を分析していた。

 クリッパーズにとって誤算だったのは、マブズの長距離砲だろう。この日はチーム全体で17/36(47.2%)と高確率で沈め、計5選手が2桁得点を記録していた。

「相手がルカに2人送り込んでくるのはわかっていた。俺たちはシュートを放てる準備をしていただけさ」と語ったドリアン・フィニー・スミスは、3ポイント4/5(80.0%)で18得点をマーク。「ボールが来れば、アグレッシブにやるだけ。イージープレーを決めるのさ。ゲームのなかで3ポイントを沈めるだけ」と話したティム・ハーダウェイJr.も5本の長距離砲を含む21得点、ジェイレン・ブランソンは15得点、クリスタプス・ポルジンギスも14得点と続き、シリーズ先勝を収めた。
 
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