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NBA軍団で五輪最終予選に臨むカナダ代表。エースのウィギンズは「ウォリアーズで学んだことを持ち込みたい」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.06.24

ウォリアーズで攻守に成長を遂げたウィギンズ。カナダ代表ではマレー(左)らに代わりエースとして期待される。(C)Getty Images

 今月29日(日本時間30日、日付は以下同)からカナダ、セルビア、クロアチア、リトアニアにて、東京オリンピックの出場権最後の4枠を懸けた最終予選(OQT)が行なわれる。

 なかでも今季18人もの選手がNBAでプレーしたカナダは、トロント・ラプターズのニック・ナース・ヘッドコーチ(HC)が指揮を執る有力国のひとつ。6月21日に発表された代表候補の19名には、

ニッケル・アレキサンダー・ウォーカー(ニューオリンズ・ペリカンズ)
RJ・バレット(ニューヨーク・ニックス)
ルージェンツ・ドート(オクラホマシティ・サンダー)
コリー・ジョセフ(デトロイト・ピストンズ)
トレイ・ライルズ(サンアントニオ・スパーズ)
マイケル・ムルダー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)
ドワイト・パウエル(ダラス・マーベリックス)
アンドリュー・ウィギンズ(ウォリアーズ)

と、実に8人もの現役NBA選手が名を連ねた。
 
 ただ、本来エース格であるはずのジャマール・マレー(デンバー・ナゲッツ)、シャイ・ギルジャス・アレキサンダー(サンダー)、クリス・ブーシェ(ラプターズ)はそれぞれケガのため出場を辞退しており、ベストメンバーとは言えない布陣でもある。

 それでも、ナースHCは「シャイとジャマールについては本当に残念だ。あの2人はこのチームにおいて非常に大きな部分を占めていた。不運としか言いようがない。彼らは(OQT出場を)喜んでコミットしてくれていたが、残念ながら参加できなくなってしまった。だがこのチームにはほかにも多くの選手たちがいる。経験も、若さもある」とコメントしたように、現有戦力にも自信を見せている。なかでも期待が集まるのはウィギンズだろう。

 NBA7シーズン目を終えた26歳の元新人王は、今季71試合の出場で平均18.6点、4.9リバウンド、2.4アシスト、0.99ブロックをマーク。平均32.0点で得点王に輝いたステフィン・カリーに次ぐ2番手スコアラーとして奮闘したほか、守備でも成長を見せた。相手チームの得点源をガードする機会も増え、ここ数年間で攻守ともにレベルアップしている。
 
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ウォリアーズでの学びを代表に還元できるか