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セルティックス新HCユドカが語る“指揮官就任の理由、コーチを志すきっかけ、レナードへの助言”<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.06.29

セルティックスの新指揮官に就任したユドカ(中央)。2012~19年にはスパーズでポポビッチHC(右)に師事していた。(C)Getty Images

 現地時間6月28日(日本時間29日、日付は以下同)、ボストン・セルティックスは新たにヘッドコーチ(HC)に就任したイーメイ・ユドカの入団会見を行なった。

 ユドカは2012年から今季までの9シーズン、サンアントニオ・スパーズやフィラデルフィア・セブンティシクサーズ、ブルックリン・ネッツでアシスタントコーチ(AC)を歴任。近年はオフシーズンになるたびに、様々なチームの新HC候補に浮上していた人物でもあった。

 セルティックスはプレーオフ敗退から一夜明けた6月2日、ダニー・エインジがゼネラルマネージャー(GM)職を辞任。ブラッド・スティーブンスHCが後任としてバスケットボール運営部門代表兼GMに昇格しており、来季から新体制を組むこととなっていた。

 ロサンゼルス・レイカーズと並び、歴代最多タイとなる17度の優勝回数を誇る名門球団セルティックスは、直近5年間でも3度のカンファレンス・ファイナル進出を果たすなど、リーグ屈指の強豪として君臨。現在のロースターにはジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウンのヤングデュオを中心に、マーカス・スマート、トリスタン・トンプソン、アル・ホーフォードといった選手たちがいる。
 
 ユドカが新指揮官となる決め手となったのは、2019年のFIBAワールドカップ。コーチングスタッフとして参加したユドカの指導を受けたテイタム、ブラウン、スマートが、チームの新たなHCに猛プッシュしたからだという。

「彼らが私にコーチすることを許可し、後押ししてくれたんだよ。私が口うるさく言うことを彼らは知っている。そしてそのことを気に入ってくれているんだ。彼らは背中を押してもらいたがっており、勝利へと導いてほしいと望んでいるのさ」

 セルティックスは先日、元オールスターガードのケンバ・ウォーカーを放出し、オクラホマシティ・サンダーからホーフォードとモーゼス・ブラウンという2人のビッグマンを獲得。ただ、エバン・フォーニエやシェミ・オジェレイといった選手たちがフリーエージェント(FA)となるため、今後は来季に向けてバックコートを強化していくことがマストとなる。
 
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ユドカがコーチを志したきっかけ、そしてレナードへの助言