ボストン・セルティックスは今季、勝率5割こそキープしているが、ジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウン、ケンバ・ウォーカーの“ビッグ3”を擁しながらも波に乗れずに苦しんでいる。現役時代に3度の優勝を経験したドゥエイン・ウェイドが、ポストシーズンも見据えたうえで名門が抱える課題について指摘した。
今季のイースタン・カンファレンスは、カイリー・アービング、ケビン・デュラント、ジェームズ・ハーデンを中心にスター軍団を結成したブルックリン・ネッツ、ジョエル・エンビードが牽引するフィラデルフィア・76ers、2年連続シーズンMVPのヤニス・アデトクンボを擁するミルウォーキー・バックスの3強が上位争いをリードしてきた。
一方、昨季カンファレンス3位(48勝24敗)でファイナル進出目前まで迫ったセルティックスは、テイタムが平均25.1点、ブラウンが24.3点をあげているものの、ウォーカーが左ヒザのリハビリで20試合を欠場、マーカス・スマートが右手親指の捻挫と左ふくらはぎ痛で19試合を欠場するなど足並みが揃わず、2月以降は勝率5割を行き来している状態。現在はカンファレンス7位(26勝26敗)で、プレーイン・トーナメント争いの真っ只中にいる。
4月6日(日本時間7日)のシクサーズ戦では最大21点差をつけられるなど、力の差を見せつけられて完敗。『TNT』で解説者を務めるウェイドは、シーズン後半戦に突入しているにもかかわらず、セルティックスにはチームとしてのアイデンティティーがないと厳しく指摘した。
「数字は嘘をつかない。イーストはトップ3以外は一貫性がない。セルティックスのアイデンティティーは何だい? ディフェンスじゃない。トランジションも特別飛び抜けているわけではない。チームには素晴らしいコーチと選手がいるが、ゲームを遂行する点に関してはハーフコートゲームが良いわけでもない。チームとしてのアイデンティティーを持っている必要があるが、困難に直面した時、主力が欠場した時、ケガが発生した時にチームを導くものが今のこのチームにはひとつもない」
同じく“辛口批評”で人気を博すシャキール・オニールも、「ジェイソン・テイタムはゴー・トゥ・ガイにならないといけない」と2年連続でオールスターに選出された23歳のエースに奮起を促している。
昨季は平均失点(107.3)でリーグ2位だったが、今季は10位(110.3)と対戦相手の脅威になるほどの組織力を発揮できていないセルティックス。ポール・ピアース、ケビン・ガーネット、レイ・アレンの元祖“ビッグ3”としのぎを削った経験を持つウェイドからすれば、物足りなく見えてしまうのも致し方ないかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
今季のイースタン・カンファレンスは、カイリー・アービング、ケビン・デュラント、ジェームズ・ハーデンを中心にスター軍団を結成したブルックリン・ネッツ、ジョエル・エンビードが牽引するフィラデルフィア・76ers、2年連続シーズンMVPのヤニス・アデトクンボを擁するミルウォーキー・バックスの3強が上位争いをリードしてきた。
一方、昨季カンファレンス3位(48勝24敗)でファイナル進出目前まで迫ったセルティックスは、テイタムが平均25.1点、ブラウンが24.3点をあげているものの、ウォーカーが左ヒザのリハビリで20試合を欠場、マーカス・スマートが右手親指の捻挫と左ふくらはぎ痛で19試合を欠場するなど足並みが揃わず、2月以降は勝率5割を行き来している状態。現在はカンファレンス7位(26勝26敗)で、プレーイン・トーナメント争いの真っ只中にいる。
4月6日(日本時間7日)のシクサーズ戦では最大21点差をつけられるなど、力の差を見せつけられて完敗。『TNT』で解説者を務めるウェイドは、シーズン後半戦に突入しているにもかかわらず、セルティックスにはチームとしてのアイデンティティーがないと厳しく指摘した。
「数字は嘘をつかない。イーストはトップ3以外は一貫性がない。セルティックスのアイデンティティーは何だい? ディフェンスじゃない。トランジションも特別飛び抜けているわけではない。チームには素晴らしいコーチと選手がいるが、ゲームを遂行する点に関してはハーフコートゲームが良いわけでもない。チームとしてのアイデンティティーを持っている必要があるが、困難に直面した時、主力が欠場した時、ケガが発生した時にチームを導くものが今のこのチームにはひとつもない」
同じく“辛口批評”で人気を博すシャキール・オニールも、「ジェイソン・テイタムはゴー・トゥ・ガイにならないといけない」と2年連続でオールスターに選出された23歳のエースに奮起を促している。
昨季は平均失点(107.3)でリーグ2位だったが、今季は10位(110.3)と対戦相手の脅威になるほどの組織力を発揮できていないセルティックス。ポール・ピアース、ケビン・ガーネット、レイ・アレンの元祖“ビッグ3”としのぎを削った経験を持つウェイドからすれば、物足りなく見えてしまうのも致し方ないかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部