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NBA

【名作シューズ列伝】日本未発売のウェイドのコンバースモデル。BOXのモチーフはキャンバスオールスター

西塚克之

2021.07.09

ウェイドはルーキーイヤーから2008年までコンバースのモデルを着用していた。(C)Getty Images

ウェイドはルーキーイヤーから2008年までコンバースのモデルを着用していた。(C)Getty Images

 人に歴史あり。バスケにスーパースターあり。スーパースターにシグネチャーモデルあり。シグネチャーモデルにBOXあり! 

 レブロン・ジェームズやカーメロ・アンソニーら、のちにリーグの顔になる“金の卵”が指名を受けた2003年ドラフト。NBA歴代屈指の当たり年と言われるこのドラフトで、マイアミ・ヒートから5位指名を受けたのがドゥエイン・ウェイドです。

 通称“フラッシュ”は、ルーキーイヤーからチームの主力として活躍すると、3年目の2005-06シーズンには平均27.2点とチームの大黒柱に成長。結成2年目のシャキール・オニールとの強力コンビで、ヒートは創設18年目で初のNBAファイナルに進出します。



 頂上決戦では、ダラス・マーベリックス相手に連敗スタートも、ホームでの第3戦でウェイドが42得点と爆発しヒートは初勝利。これで勢いに乗ると第4戦でウェイドは36得点、第5戦では46得点の超絶パフォーマンスを見せて勝利の原動力となり、ヒートは優勝に王手をかけます。

 敵地での第6戦でも36得点とウェイドの勢いは止まらず、チームは4連勝でチャンピオンに。平均34.7点と圧倒的なプレーを披露したウェイドは、ベテランのアロンゾ・モーニングとゲイリー・ペイトンに初のリングをプレゼントし、文句なしのファイナルMVPに輝きました。
 
 今回紹介する「converse ICON PRO LEATHER」は彼がスターダムになる前の04年に発売。この段階ではシグネチャーではなく、プレイヤーズエディション扱いです。レトロチックな1足の特徴は、くるぶし部分に印字されたD.WADE #3。有り書体の名前と背番号は良く言えばシンプル、悪く言うとあまり目立っていません。



 デザインは神様マイケル・ジョーダンがノースカロライナ大時代に履いていた名品「PRO LEATHER」のアップデート版です。クッショニング機能に球体のバイオポリマー素材で衝撃を吸収する新テクノロジー『CONVERSE ICON』を装着。足の前後左右すべてに機能する独自システムで、吸収力がありながらフロアへの力の伝達力も高く、スピード感あふれるウェイドのプレーを支えました。



 アッパーは、フルレングスレザーで柔らかくフィットしやすいシンプル仕上げ。アウトソールは、安定のヘリンボーンパターで、converseのオールドファンも納得の作りとなっています。
 
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