バスケットボール日本代表にとって東京五輪は、1976年のモントリオール大会以来45年ぶりの出場。八村塁、渡邊雄太という2人のNBAプレーヤーが在籍する現在のチームは“史上最強”と言われており、世界の強豪相手にどんな戦いを見せるのか注目が集まっている。
ここでは相手国の中心選手も紹介するとともに、NBA解説を務める中原雄氏に、日本の予選ラウンド各試合のキーポイントを挙げてもらった。
まずは本日行なわれるスペイン代表をお届けする。
■スペイン(FIBAランキング2位/6大会連続13回目の五輪出場)
【中心選手】※カッコ内はポジション年齢、2020-21シーズン所属チーム
#4 パウ・ガソル(センター/41歳/FCバルセロナ)
五輪3大会連続メダルなど母国に黄金期をもたらした大黒柱。個人として最後のチャンスで、有終の美を飾れるか。
#13 マルク・ガソル(センター/36歳/ロサンゼルス・レイカーズ)
前回五輪はケガで欠場。レイカーズでの今季は不完全燃焼だったが、最後になるであろう兄との共闘で必勝を期す。
#9 リッキー・ルビオ(ポイントガード/30歳/ミネソタ・ティンバーウルブズ)
2019年ワールドカップでは得点とアシストでチームトップを記録しMVPを受賞。NBA歴も10年を数え、名実ともにエースに。
#14 ヴィリー・エルナンゴメス(センター/27歳/ニューオリンズ・ペリカンズ)
今季はNBA5年目で自己最多のリバウンドを記録し、五輪でも主軸として期待がかかる。
#21 アレックス・アブリネス(シューティングガード/27歳/FCバルセロナ)
2017~19年にサンダーで3年間プレー。NBAを離れた後は古巣バルサに戻り、今季は国内タイトル奪還に貢献した。
#6 セルヒオ・ロドリゲス(ポイントガード/35歳/オリンピア・ミラノ)
NBA通算出場数(353)、同アシスト数(1183)はスペイン選手史上6位。35歳だが今も欧州トップ級の力を持つ。
#5 ルディ・フェルナンデス(スモールフォワード/36歳/レアル・マドリー)
ガソル兄弟と並ぶベテランは、往時の力は落ちたとは言え、豊富な経験は唯一無二。局面の勝負強さもピカイチだ。
【相手分析&展望】
NBAで優勝経験があり、国際舞台での経験も豊富なパウ&マルクのガソル兄弟、2019年ワールドカップでチームを優勝に導き、大会MVPに選ばれたリッキー・ルビオ、元NBA選手のルディ・フェルナンデスなど、各ポジションにスタープレーヤーを揃えるスペイン。そのほかのメンバーも欧州のトップリーグで活躍している実力者ばかりだ。
サイズ、経験、ケミストリーのどれを取っても申し分ない優勝候補の一角とあって日本の苦戦は必至だろう。
日本にとって重要になるのは、格上相手にいかに攻守でアグレッシブなプレーができるか、だ。19年ワールドカップにおけるアメリカ戦もそうだったが、国際舞台でこれだけの強豪国と戦える機会は多くない。
それだけにNBA選手の八村塁と渡邊雄太、オーストラリアでプレーする馬場雄大の海外勢を中心に、臆することなく真っ向勝負を仕掛けてもらいたい。攻撃ではこの“ビッグ3”がゴールに果敢にアタックし、チームメイトも流れに乗っていきたいところだ。
日本はギャビン・エドワーズ(206㎝)の帰化、シェーファー アヴィ 幸樹(206㎝)の台頭などによりサイズの問題はクリアされつつある一方で、リバウンドの弱さは依然として解消されていない。どれだけ良いディフェンスをしてシュートミスを誘ったとしても、ディフェンシブ・リバウンドを奪えなければ意味はない。
スペインには優秀なビッグマンが揃っているだけに、日本はチーム全員がリバウンドへの意識を高めることが求められる。
構成●ダンクシュート編集部 相手分析&展望●中原雄
※『ダンクシュート』2021年9月号に加筆・修正
ここでは相手国の中心選手も紹介するとともに、NBA解説を務める中原雄氏に、日本の予選ラウンド各試合のキーポイントを挙げてもらった。
まずは本日行なわれるスペイン代表をお届けする。
■スペイン(FIBAランキング2位/6大会連続13回目の五輪出場)
【中心選手】※カッコ内はポジション年齢、2020-21シーズン所属チーム
#4 パウ・ガソル(センター/41歳/FCバルセロナ)
五輪3大会連続メダルなど母国に黄金期をもたらした大黒柱。個人として最後のチャンスで、有終の美を飾れるか。
#13 マルク・ガソル(センター/36歳/ロサンゼルス・レイカーズ)
前回五輪はケガで欠場。レイカーズでの今季は不完全燃焼だったが、最後になるであろう兄との共闘で必勝を期す。
#9 リッキー・ルビオ(ポイントガード/30歳/ミネソタ・ティンバーウルブズ)
2019年ワールドカップでは得点とアシストでチームトップを記録しMVPを受賞。NBA歴も10年を数え、名実ともにエースに。
#14 ヴィリー・エルナンゴメス(センター/27歳/ニューオリンズ・ペリカンズ)
今季はNBA5年目で自己最多のリバウンドを記録し、五輪でも主軸として期待がかかる。
#21 アレックス・アブリネス(シューティングガード/27歳/FCバルセロナ)
2017~19年にサンダーで3年間プレー。NBAを離れた後は古巣バルサに戻り、今季は国内タイトル奪還に貢献した。
#6 セルヒオ・ロドリゲス(ポイントガード/35歳/オリンピア・ミラノ)
NBA通算出場数(353)、同アシスト数(1183)はスペイン選手史上6位。35歳だが今も欧州トップ級の力を持つ。
#5 ルディ・フェルナンデス(スモールフォワード/36歳/レアル・マドリー)
ガソル兄弟と並ぶベテランは、往時の力は落ちたとは言え、豊富な経験は唯一無二。局面の勝負強さもピカイチだ。
【相手分析&展望】
NBAで優勝経験があり、国際舞台での経験も豊富なパウ&マルクのガソル兄弟、2019年ワールドカップでチームを優勝に導き、大会MVPに選ばれたリッキー・ルビオ、元NBA選手のルディ・フェルナンデスなど、各ポジションにスタープレーヤーを揃えるスペイン。そのほかのメンバーも欧州のトップリーグで活躍している実力者ばかりだ。
サイズ、経験、ケミストリーのどれを取っても申し分ない優勝候補の一角とあって日本の苦戦は必至だろう。
日本にとって重要になるのは、格上相手にいかに攻守でアグレッシブなプレーができるか、だ。19年ワールドカップにおけるアメリカ戦もそうだったが、国際舞台でこれだけの強豪国と戦える機会は多くない。
それだけにNBA選手の八村塁と渡邊雄太、オーストラリアでプレーする馬場雄大の海外勢を中心に、臆することなく真っ向勝負を仕掛けてもらいたい。攻撃ではこの“ビッグ3”がゴールに果敢にアタックし、チームメイトも流れに乗っていきたいところだ。
日本はギャビン・エドワーズ(206㎝)の帰化、シェーファー アヴィ 幸樹(206㎝)の台頭などによりサイズの問題はクリアされつつある一方で、リバウンドの弱さは依然として解消されていない。どれだけ良いディフェンスをしてシュートミスを誘ったとしても、ディフェンシブ・リバウンドを奪えなければ意味はない。
スペインには優秀なビッグマンが揃っているだけに、日本はチーム全員がリバウンドへの意識を高めることが求められる。
構成●ダンクシュート編集部 相手分析&展望●中原雄
※『ダンクシュート』2021年9月号に加筆・修正