東京五輪

「チーム力で相手が上だった」ドンチッチとの対戦を振り返る渡邊雄太。予選ラウンド最終戦へ「チャンスはゼロではない」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.07.29

予選ラウンド第2戦でスロベニアに大敗した日本。キャプテンの渡邊は17得点、7リバウンドと奮闘も実らず。(C)Getty Images

 バスケットボール男子日本代表は7月29日、予選ラウンド第2戦でFIBAランキング16位のスロベニアと対戦。後半の中盤まで粘りの戦いを見せたが、NBAのスーパースター、ルカ・ドンチッチを中心とした相手の攻撃を止められず、81-116で大敗した。

 試合開始からドンチッチのマークを任された渡邊雄太は、NBAで磨いた守備力を発揮したものの、相手のエースは多彩なパスワークで日本を翻弄。得点はスペイン戦の48点から25点に下がった一方で、両チーム最多7本のアシストを繰り出した。

 試合後、渡邊はドンチッチとの対戦を振り返り、チームとしての完敗を認めた。

「ドンチッチ選手にやられる部分はしょうがないですが、やられていい場所を絞りながら守っていました。しかし、スロベニアは彼だけではなく、チーム力として相手の方が上手でした」
 
 これで初戦に続き予選ラウンド2連敗となった日本だが、決勝トーナメントへの道が完全に絶たれたわけではない(各グループ3位のうち2チームが決勝トーナメントに進める)。渡邊も次のアルゼンチン戦に向けて前を向いている。

「今日の試合で負けてしまったのはしょうがないですし、次の試合に向けて切り替えなければいけません。アルゼンチンに勝てば、もちろん他のグループ次第ではありますが、次のラウンドに進むチャンスはまだゼロではないです。そこへ向けて、どう戦っていくかを考えながら準備したいです」

 自身は初戦の19得点に続き、この日も17得点、7リバウンド、2ブロックと攻守両面でフル回転。「スペイン戦もこの試合を戦っていても、自分たちの成長はすごく感じています」と、以前に比べて欧州の強豪と対等に戦えている実感はある。

「今日は(八村)塁が引っ張ってくれた部分も大きかったですが、他の選手もしっかりリングにアタックできていたし、通用している部分もある。その良い部分は継続し、自信にしていきたいです」と、第3戦での必勝を誓った。

構成●ダンクシュート編集部