東京五輪の男子バスケットボールは８月３日、８チームによる決勝トーナメントがスタート。グループＣを１位で突破したスロベニアが94－70でグループＢ３位のドイツを下し、準決勝一番乗りを果たした。

　五輪初出場ながら快進撃を続けるスロベニアを牽引するのはもちろん、ＮＢＡの若きスーパースター、ルカ・ドンチッチだ。ドンチッチはこの日も攻守にフル回転し、20得点、８リバウンド、11アシストを記録。試合後、スロベニアのアレクサンダー・セクリッチＨＣ（ヘッドコーチ）は、頼れるエースの献身的な姿勢を称えた。

「彼は自分の力を見せびらかすためにここに来たのではない。チームを助けるために来た。彼はチームメイトたちとコートで楽しむためにここに来たんだ。そして我々は彼の魔法を可能な限り活用していく」
  　ドンチッチも試合後に自身のTwitterを更新し、「200万人（スロベニアの人口）の国が世界のトップ４だ！」と投稿。スロベニアはドンチッチを擁した国際試合で無敗を誇っており、これで17勝０敗。自ら得点を奪うだけでなく、オープンな味方を見つけては的確にパスを捌く司令塔の下、この日もゾラン・ドラギッチが27得点（ＦＧ11／13、３ポイント５／７）、チーム全体でフィールドゴール成功率54.0％（34／63）、３ポイント成功率42.9％（15／35）と見事なチームバスケを披露した。

　はたしてドンチッチ擁するスロベニアはこのまま頂点まで駆け上がるのか。フランス（グループＡ１位）対イタリア（グループＢ２位）の勝者と対戦する準決勝は、５日に行なわれる。

構成●ダンクシュート編集部