８月５日、東京五輪の男子バスケットボール準決勝が行なわれ、大会４連覇を狙うFIBAランキング１位のアメリカが同３位のオーストラリアと対戦。97－78で完勝し、決勝進出を果たした。

　アメリカにとってオーストラリアは、大会前のエキシビションゲームで敗れている難敵。パティ・ミルズやジョー・イングルズなど、７人の現役ＮＢＡ選手を擁する今大会の優勝候補の一角だ。

　そんな相手に対し、アメリカは過去３戦と同じデイミアン・リラード（ポートランド・トレイルブレザーズ）、ドリュー・ホリデー（ミルウォーキー・バックス）、デビン・ブッカー（フェニックス・サンズ）、ケビン・デュラント（ブルックリン・ネッツ）、バム・アデバヨ（マイアミ・ヒート）の先発でスタート。

　序盤は一進一退の攻防が続くが、徐々にオーストラリアがリズムを掴み、第１クォーターを終えて24－18とリード。第２クォーターもデュラントの個人技などで追い上げを見せたが、45－42とオーストラリアの優勢で折り返した。
  　しかし後半、アメリカが王者の底力を発揮する。ホリデーの連続得点で早々に逆転に成功すると、ここからデュラントの集中砲火で一気に12－０のランを展開。さらにブッカーやジェイソン・テイタムらも続き、第３クォーターだけで32－10。最後の10分間も攻撃の手を緩めず、最大23点差をつけてオーストラリア相手に完勝を収めた。

　アメリカは前戦で29得点をあげたデュラントがこの日も最多の23得点（ＦＧ10／19、３ポイント１／７、ＦＴ２／２）、９リバウンドでチームを牽引。ブッカーも今大会最多の20得点（ＦＧ７／10、３ポイント３／５、ＦＴ３／３）と躍動したほか、守備で貢献したホリデーが11得点、８アシスト、クリス・ミドルトンも11得点、テイタムとザック・ラビーンが各９得点をマークした。

　一方、五輪５度目の準決勝でまたも敗れたオーストラリアはミルズが15得点、８アシスト、ダンテ・エクサムが14得点をあげたものの、後半は相手の圧に押され、今大会初の敗戦。チーム史上初のメダルをかけ、３位決定戦にまわることになった。

　アメリカにとって４大会連続の金メダルがかかった決勝は７日。スロベニア（グループＣ１位）対フランス（グループＡ１位）の勝者と激突する。

構成●ダンクシュート編集部

【PHOTO】デュラント、リラード、グリーンら豪華タレント勢揃い！東京五輪男子バスケットボールアメリカ代表を紹介！