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八村塁が3本のダンクを含む16得点・8リバウンド!開幕2試合で見えた課題を修正し攻守で躍動

秋山裕之

2019.10.27

八村は連戦の疲れも見せず、3本のダンクを決めるなど攻守で躍動。スパーズ相手に16得点・8リバウンドと堂々のパフォーマンスを演じた。(C)Getty Images

 1026日(日本時間27日)。ワシントン・ウィザーズがテキサス州へと移動し、AT&Tセンターでサンアントニオ・スパーズ戦に臨んだ。

 この日も先発パワーフォワードとして出場した八村塁は、最初のポゼッションで早速スパーズへ強烈な印象を与える。

 ブラッドリー・ビールからパスを受けた八村は、マッチアップ相手のトレイ・ライルズの隙を突いてゴール下へ切れ込み、タイミングを見計らって高々とジャンプ。NBAキャリア初のダンクを右腕で叩き込んで雄叫びをあげた。

 第1クォーターの得点はこのダンクだけだったものの、オールスタービッグマンのラマーカス・オルドリッジや、ライルズ相手にペイントエリアで奮戦。マンツーマンとゾーンを併用したディフェンスでは、デマー・デローザンとマッチアップする場面もあるなか、ファウルをしない堅実なディフェンスで失点を防いでいた。

 攻撃ではパスミスからターンオーバーを犯すシーンもあったが、八村はデジャンテ・マレーに追いつき、チェイスダウンブロックに跳び込んだ。惜しくも決まらなかったものの、2連戦というハードスケジュールのなか、エナジー全開のプレーを見せた。
 
 第2クォーター。八村は最初からコートに立ったが、序盤はボールを持っても攻めきれない展開が続く。残り5分37秒にはデローザンのドライビングダンクを間近で見せつけられるシーンも。

 だがこれを機に、八村がアタックモードに入っていく。残り4分18秒、ビールとのピック&ロールからボールを手にすると、ミドルポスト右側からライルズをフェイクでかわし、リング下へと持ち込んで4得点目。

 その後もビールがミスした3ポイントのリバウンドをもぎ取り、左手で放り込む。残り1分46秒には1ドリブルからプルアップジャンパー、残り37.0秒にはドリブルで右側へディフェンダーを揺さぶってから鮮やかなジャンパーを立て続けに成功。

 前半最後のプレーでは、ビールのアシストから豪快なボースハンドダンクでフィニッシュ。このクォーターだけで10得点をあげた八村の活躍もあり、ウィザーズは60-60の同点で試合を折り返す。

 迎えた第3クォーター。ウィザーズ最初のポゼッションで、八村は右ハイポストでボールをキャッチすると、ジャブステップで相手ディフェンダーの反応を見てからジャンパーを選択。これが見事にゴールへと吸い込まれる。
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第3Qにプットバックダンクを炸裂させるも第4Qは無得点に