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ガーネットの怒りはいまだ収まらず?アレンを意図的に除外した写真をSNSに投稿<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.08.23

ガーネット(左)はこの写真を、アレン(右)だけカットしてSNSに投稿。移籍に対する怒りがまだ続いているのだろうか。(C)Getty Images

 遡ること13年前、2007-08シーズンのNBAは、ボストン・セルティックスがチャンピオンシップを勝ち取った。24勝58敗でイースタン・カンファレンス最下位に沈んだ前年から一転、66勝16敗とリーグ最高勝率をマークし、ファイナルでもロサンゼルス・レイカーズを4勝2敗で撃破。宿敵を下して22年ぶりのチャンピオンシップを勝ち取り、名門としての威信を取り戻したのだった。

 その原動力となったのが、2007年オフに結成されたビッグ3だ。低迷するセルティックスでもがいていたポール・ピアースの元に、ミネソタ・ティンバーウルブズからケビン・ガーネットが、シアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)からレイ・アレンが加入。それぞれのチームでエースとして孤軍奮闘するも優勝には縁遠かった3人のベテランが、エゴを捨てチームのために奔走したことで、悲願は成し遂げられたのだった。

 ただ、のちにピアースが明かしたところによれば、ピアースとガーネットはオフコートでも付き合いがあったものの、アレンは基本的に一匹狼で、プライベートでの交流はほとんどなかったという。そして2012年のオフ、アレンがマイアミ・ヒートに移籍したことでボストン・ビッグ3の時代は終焉。加えてヒートが当時のセルティックスにとって最大のライバルチームだったこともあり、ピアース&ガーネットとアレンの関係は、非常に険悪なものとなってしまった。
 
 とりわけガーネットの怒りは相当なもので、アレンがヒートに移籍したと知るや否や連絡先を消去し、さらに翌シーズンのセルティックスとヒートの初対戦時、アレンがセルティックスのベンチに挨拶に行った際には、目を合わせることすらなかったという。そしてもしかすると、その憎悪は今も続いているのかもしれない。

 8月22日(日本時間23日)、ガーネットは自身のInstagramのストーリーに、ガーネットとピアース、そしてラジョン・ロンド(現メンフィス・グリズリーズ)が写った2011年のオールスターゲームでの写真を投稿。しかし同年のセルティックスは、球宴にこの3人に加えアレンも送り込んでいる。そしてこの写真、実際にはアレンも写った4人でのものだった。つまり、ガーネットは投稿するにあたって、意図的にアレンの部分だけトリミングで除外してアップしたのだ。

 2021年の3月13日に、セルティックスはガーネットが着用した背番号5の永久欠番式典を開催する予定だ。こういったセレモニーにはかつての盟友などが一堂に会すのだが、果たしてアレンは招待されるのだろうか。この日になれば、現在の2人の関係性が改めてはっきりすることだろう。

構成●ダンクシュート編集部

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