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「話が上手くいった」デローザンが地元レイカーズではなく、ブルズに移籍した理由<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.08.26

デローザンはレイカーズ行きも噂されたが、サイン&トレードでブルズに移籍した。(C)Getty Images

 今オフ、大型移籍のひとつに挙げられるのが、デマー・デローザンのシカゴ・ブルズ行きだろう。昨季まで8シーズン連続で平均20点超えを達成している元オールスターガードは、一度サンアントニオ・スパーズと3年8500万ドルの契約を締結し、サイン&トレードで移籍を決めた。

 さらにブルズはニューオリンズ・ペリカンズからロンゾ・ボール、ロサンゼルス・レイカーズからアレックス・カルーソを獲得。今季の飛躍を予想する声は少なくない。

 そんな新生ブルズをリードする役割が期待されているデローザンには、地元球団であるレイカーズを含めて多くのチームが興味を示していたと囁かれている。そういったなかでブルズを選んだ理由に、古巣トロント・ラプターズの元アシスタントゼネラルマネージャーで、昨年からブルズのGMを務めているマーク・エバースリーの存在、そしてサザンカリフォルニア大時代のチームメイトであり旧友のニコラ・ヴュチェビッチの勧誘があったようだ。

 デローザンは元NBA選手であるギルバート・アリナスのポッドキャスト番組『The No ChillPodcast』に出演した際、ブルズの誰から誘われたのかという質問に対して、「ヴュチェビッチがきっかけだった」と明かしている。
 
「彼は親しい友人だからね。彼がオーランド(マジック)にいる時代から『俺たちは一緒にプレーする必要がある』って話し合っていたんだ。そして彼が(昨季)シカゴに移籍し、対戦した時に話をした。そしたら『君はフリーエージェントになる。何ができるか考えてみるんだ』って言ったんだ。それで僕は『覚えておこう』って返事したんだけど、物事が進むにつれてその時の話がどんどん意味を成していったんだ。それからザック(ラビーン)とも話したりして、すべてが上手くいったのさ」

 デローザンとヴュチェビッチが共闘してから10年以上の歳月が経つが、その間も2人の絆が続いていたからこそ実現した移籍だった。魅力的な契約内容や土地柄はもちろん、こうした選手同士の関係性も移籍マーケットでは重要な要素であることが改めて示されたと言えるだろう。

構成●ダンクシュート編集部
 
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