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NBA

「なぜ打たないのか理解できない」シクサーズOBがシモンズに疑問。参考にすべきは「エリック・スノウ」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.09.07

やはりシモンズが一皮剝けるには、ジャンパーの習得以外に道はない。(C)Getty Images

やはりシモンズが一皮剝けるには、ジャンパーの習得以外に道はない。(C)Getty Images

 トレードか残留か――。フィラデルフィア・セブンティシクサーズのオールスターガード、ベン・シモンズは8月末、チームに残る意思がないとして自身の放出を要求、さらに9月下旬から始まるトレーニングキャンプへの参加も拒否。その去就に大きな注目が集まっている。

 211cmのサイズながらポイントガードを務める大型司令塔のシモンズは、キャリア4年間で平均15.9、8.1リバウンド、7.7アシストとオールラウンドに活躍。2018年に新人王に輝くと、2019~21年まで3シーズン連続でオールスター出場、2020年にはオールNBA3rdチーム入り、さらに守備力も天下一品で、2020、21年とオールディフェンシブ1stチームに選ばれるなど、輝かしい実績を残してきた。

 そんなシモンズの唯一にして致命的な弱点が、フリースローを含むアウトサイドシュートが不得手な点。アウトサイドシュートについては不得手というより「打とうとしない」と言った方が正しく、この部分についてはNBA入り当初から散々改善するように指摘され続けていたものの、打たずともある程度の結果を残せていたこともあってか、まったく向上しないまま年月だけが過ぎていった。
 
 しかし、その弱点が最悪の形で表面化したのが昨季のプレーオフ。故意にファウルを仕掛けられ苦手なフリースローを打たされた結果、ポストシーズンを通じての成功率が34.2%と見るに堪えない数字に終わり、リーグ最高勝率をマークしたシクサーズがカンファレンス準決勝で姿を消す戦犯となってしまった。

 そしてプレーオフという大舞台で醜態を晒したこともあり、シモンズには批判が殺到。プレーオフ敗退直後には「チームに残りたい」と希望していたものの、過熱するトレード報道とバッシングに堪えかねてか、ついには自身の放出を望むまでに至ってしまった。

 それにしても、なぜシモンズは一向にアウトサイドシュートを打とうとしないのか。NBAファンのみならず、選手やOB、識者など、世界中が疑問を感じていることだろう。
 
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