NBAで17シーズンにわたってプレーしたホーレス・グラントは、シカゴ・ブルズで1990年代前期の3連覇(91~93年)、ロサンゼルス・レイカーズで2001年に優勝メンバーとなり、計4度の優勝を勝ち取ったレジェンドだ。
現地9月12日(日本時間13日、日付は以下同)、現在56歳のグラントは、YouTubeチャンネル「The Universe Galaxy」へ出演した。
グラントはブルズ時代にマイケル・ジョーダン、スコッティ・ピッペンと共闘し、主にディフェンスやリバウンドで絶大な貢献をしてきた。
その後、オーランド・マジックでシャキール・オニール、アンファニー‟ペニー"ハーダウェイらとともに95年にNBAファイナル進出、レイカーズではシャックとコビー・ブライアントというNBA史上屈指のデュオとプレーしてきた。
特にペニーとコビーは当時リーグ屈指の人気と実力を兼備したスーパースターで、グラントは両選手の全盛期をチームメイトとして見てきた。「あの2人は際立っていた。甲乙つけることはできないね」と切り出し、こう振り返っていた。
「間違いない。あの2人は6フィート7インチ(約201㎝)か6フィート8インチ(約203㎝)もあるのにフロアを見渡すことができ、3ポイントを沈めることができたし、ドライブからアシストもできた。まさにすべてをこなしていたね」
201㎝の大型ポイントガード(PG)だったペニーは、ケガで全盛期は短かったものの、94-95、95-96シーズンには平均20点、4リバウンド、7アシスト以上をあげ、2年連続でオールNBA1stチーム入りを果たした。
グラントがコビーと一緒にプレーしたのは2シーズン(00-01、03-04)のみながら、コビーは前者で平均28.5点、5.9リバウンド、5.0アシスト、1.7スティール、後者では平均24.0点、5.5リバウンド、5.1アシスト、1.7スティールという見事な成績を残していた。
優勝5回をはじめ、数々の功績を残してきたコビーと比較すると、ペニーがキャリアの中で残してきた功績は少ないものの、90年代中盤にはジョーダンに次ぐ人気を誇り、リーグ有数の実力者であったことは間違いない。
両選手について、グラントは「彼らとプレーすることに問題はなかった」と口にし、さらに両者の特徴を端的に表す指摘をしていた。
「もしどちらかを選ぶなら、私はペニーにするね。彼に『なぁ、俺はショットが打ちたいんだ』と言えば、『(彼はきっと)いいですよ。ボールを送ります』と言ってくれるだろう。でもコビーなら『じゃあ(オフェンシブ)リバウンドに跳んでくれ』と言うだろうから(笑)」
ペニーは平均20点以上を記録できる得点力があったが、本来はPGであり、チームメイトを生かすことを好んでいた。
一方のコビーはオールラウンドなプレーができるものの、生粋のスコアラーであり、自らのショットでチームを勝利へと導く選手だった。それだけに、グラントの言葉は両者の違いを表現するには的確だと言えるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
現地9月12日(日本時間13日、日付は以下同)、現在56歳のグラントは、YouTubeチャンネル「The Universe Galaxy」へ出演した。
グラントはブルズ時代にマイケル・ジョーダン、スコッティ・ピッペンと共闘し、主にディフェンスやリバウンドで絶大な貢献をしてきた。
その後、オーランド・マジックでシャキール・オニール、アンファニー‟ペニー"ハーダウェイらとともに95年にNBAファイナル進出、レイカーズではシャックとコビー・ブライアントというNBA史上屈指のデュオとプレーしてきた。
特にペニーとコビーは当時リーグ屈指の人気と実力を兼備したスーパースターで、グラントは両選手の全盛期をチームメイトとして見てきた。「あの2人は際立っていた。甲乙つけることはできないね」と切り出し、こう振り返っていた。
「間違いない。あの2人は6フィート7インチ(約201㎝)か6フィート8インチ(約203㎝)もあるのにフロアを見渡すことができ、3ポイントを沈めることができたし、ドライブからアシストもできた。まさにすべてをこなしていたね」
201㎝の大型ポイントガード(PG)だったペニーは、ケガで全盛期は短かったものの、94-95、95-96シーズンには平均20点、4リバウンド、7アシスト以上をあげ、2年連続でオールNBA1stチーム入りを果たした。
グラントがコビーと一緒にプレーしたのは2シーズン(00-01、03-04)のみながら、コビーは前者で平均28.5点、5.9リバウンド、5.0アシスト、1.7スティール、後者では平均24.0点、5.5リバウンド、5.1アシスト、1.7スティールという見事な成績を残していた。
優勝5回をはじめ、数々の功績を残してきたコビーと比較すると、ペニーがキャリアの中で残してきた功績は少ないものの、90年代中盤にはジョーダンに次ぐ人気を誇り、リーグ有数の実力者であったことは間違いない。
両選手について、グラントは「彼らとプレーすることに問題はなかった」と口にし、さらに両者の特徴を端的に表す指摘をしていた。
「もしどちらかを選ぶなら、私はペニーにするね。彼に『なぁ、俺はショットが打ちたいんだ』と言えば、『(彼はきっと)いいですよ。ボールを送ります』と言ってくれるだろう。でもコビーなら『じゃあ(オフェンシブ)リバウンドに跳んでくれ』と言うだろうから(笑)」
ペニーは平均20点以上を記録できる得点力があったが、本来はPGであり、チームメイトを生かすことを好んでいた。
一方のコビーはオールラウンドなプレーができるものの、生粋のスコアラーであり、自らのショットでチームを勝利へと導く選手だった。それだけに、グラントの言葉は両者の違いを表現するには的確だと言えるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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