2003年のNBAドラフトでレブロン・ジェームズ、クリス・ボッシュ、ドゥエイン・ウェイドらとともにプロ入りしたカーメロ・アンソニーは、デンバー・ナゲッツとニューヨーク・ニックスでエースとして活躍。オールスターにも計10回出場するリーグ屈指のスター選手だった。
しかし17年のオクラホマシティ・サンダー移籍後は成績を落とし、18年に加入したヒューストン・ロケッツではわずか10試合で放出。無所属となり一時は引退も考えたというが、翌19年11月にポートランド・トレイルブレイザーズと契約。ここで58試合に出場して平均15.4点、6.3リバウンドをマークして華麗な復活を遂げると、シックスマンに転向した昨季は69試合で平均13.4点、3ポイント成功率40.9%を記録し、通算得点で歴代10位(2万7370得点)に浮上した。
今夏にブレイザーズからフリーエージェントになったカーメロは、生まれ故郷で古巣ニックス復帰の可能性もあったが、同期のレブロンからの“ラブコール”に応えてロサンゼルス・レイカーズと契約を結んだ。
8月に行なわれた入団会見でカーメロは、「ブロン(レブロン)が一度俺のところへ来て『今がその時だ。お前が欲しい。今こそ一緒にやろうぜ』と言ったんだ。そして俺は『今そうすべきだ、今がベストな時なんだ』と感じたんだ」とレイカーズ入りの経緯を明かしていた。
それから約1か月半が経った9月28日、レイカーズのメディアデーに参加したカーメロは、チームの“心臓”であるレブロンについて次のように語った。
「これまでのキャリアを通して、俺はずっと彼のことを見てきた。彼は(周囲へ)本当に必要とされるピースを集めて、ベストを尽くせるようにやってきた。ここ数年の彼のチームを見てみてくれよ。それらすべてのチームが違うものだっただろ。毎年、レブロンは異なる選手だったのさ」
そして今季について「レブロンがどうなっていくのか俺には分からない。でもそれが楽しみな部分でもあるんだ」とNBAのチームで初となるキングとの“初共演”に胸を躍らせた。
もっとも、レイカーズには同ポジションにトレバー・アリーザがおり、今季もカーメロはブレイザーズ時代と同様、ベンチ起用が濃厚。それでも試合の流れを変えたい場面や接戦時の終盤には、レブロンとコートに立つ機会は少なくないだろう。
同じ1984年生まれでデビューから切磋琢磨してきたカーメロとレブロン。デビューから18年の月日を経てついにタッグを組んだ両者は、今季どのようなプレーを見せるのか、そしてカーメロは新天地で悲願の優勝を果たせるのか注目が集まる。
文●秋山裕之(フリーライター)
しかし17年のオクラホマシティ・サンダー移籍後は成績を落とし、18年に加入したヒューストン・ロケッツではわずか10試合で放出。無所属となり一時は引退も考えたというが、翌19年11月にポートランド・トレイルブレイザーズと契約。ここで58試合に出場して平均15.4点、6.3リバウンドをマークして華麗な復活を遂げると、シックスマンに転向した昨季は69試合で平均13.4点、3ポイント成功率40.9%を記録し、通算得点で歴代10位(2万7370得点)に浮上した。
今夏にブレイザーズからフリーエージェントになったカーメロは、生まれ故郷で古巣ニックス復帰の可能性もあったが、同期のレブロンからの“ラブコール”に応えてロサンゼルス・レイカーズと契約を結んだ。
8月に行なわれた入団会見でカーメロは、「ブロン(レブロン)が一度俺のところへ来て『今がその時だ。お前が欲しい。今こそ一緒にやろうぜ』と言ったんだ。そして俺は『今そうすべきだ、今がベストな時なんだ』と感じたんだ」とレイカーズ入りの経緯を明かしていた。
それから約1か月半が経った9月28日、レイカーズのメディアデーに参加したカーメロは、チームの“心臓”であるレブロンについて次のように語った。
「これまでのキャリアを通して、俺はずっと彼のことを見てきた。彼は(周囲へ)本当に必要とされるピースを集めて、ベストを尽くせるようにやってきた。ここ数年の彼のチームを見てみてくれよ。それらすべてのチームが違うものだっただろ。毎年、レブロンは異なる選手だったのさ」
そして今季について「レブロンがどうなっていくのか俺には分からない。でもそれが楽しみな部分でもあるんだ」とNBAのチームで初となるキングとの“初共演”に胸を躍らせた。
もっとも、レイカーズには同ポジションにトレバー・アリーザがおり、今季もカーメロはブレイザーズ時代と同様、ベンチ起用が濃厚。それでも試合の流れを変えたい場面や接戦時の終盤には、レブロンとコートに立つ機会は少なくないだろう。
同じ1984年生まれでデビューから切磋琢磨してきたカーメロとレブロン。デビューから18年の月日を経てついにタッグを組んだ両者は、今季どのようなプレーを見せるのか、そしてカーメロは新天地で悲願の優勝を果たせるのか注目が集まる。
文●秋山裕之(フリーライター)