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デュラントの最大の強みは“アジャスト力”? 新シーズンは「何が起ころうと適応してみせる」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.10.01

ネッツを力強く牽引するデュラント。新シーズンへ向けて闘志を燃やしている。(C)Getty Images

 今季の優勝候補の一角、ブルックリン・ネッツはリーグ屈指の豪華戦力を揃え、現在はサンディエゴでトレーニングキャンプを行なっている。

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 ネッツには先日33歳を迎えたケビン・デュラント、ジェームズ・ハーデン、カイリー・アービングというビッグ3に加え、ジョー・ハリスやブレイク・グリフィン、ラマーカス・オルドリッジ、ブルース・ブラウンといった選手たちが脇を固め、今季からパティ・ミルズやジェームズ・ジョンソンという経験豊富なベテランも加入。

 フランチャイズ初のNBAチャンピオンを狙うネッツのデュラントは現地時間9月30日、記者たちの前で「俺たちは皆、自分たちにそれぞれプレッシャーをかけていると思う。それは毎試合コートに立ったらいいプレーをし、高いレベルを保ちたいからなんだ。それこそが競争者としての俺たちの姿なのさ」と口にし、さらにこう話していた。
 
「俺たちの家族や友人、そしてファンがこのチームに大きな期待をしていることは分かっている。俺たちとしては最高のバスケットボールを毎晩見せたい。皆が正々堂々と、激しさを持ち込んでコートへ立つことを期待している」

 そのデュラントは一昨年にアキレス腱を断裂したことで2019-20シーズンを全休し、昨季から満を持して戦列復帰。レギュラーシーズンで平均26.9点、7.1リバウンド、5.6アシスト、1.3ブロックにフィールドゴール53.7%、3ポイント45.0%(平均2.4本成功)、フリースロー88.2%というスタッツを残し、正確無比なシュート力が健在であることを見せつけた。

 プレーオフに入るとさらにギアを上げ、平均34.3点、9.3リバウンド、4.4アシスト、1.5スティール、1.6ブロックと暴れ回り、ネッツをカンファレンス・ファイナル進出のあと一歩まで導いている。

 さらにアメリカ代表のエースとして臨んだ東京五輪でも平均20.7点、5.3リバウンド、3.7アシストを叩き出して金メダルを獲得。大会MVPにも輝いた。

 現代のベストプレーヤーという称号を手にしたデュラントは、07年にNBA入りしてから昨季までのキャリアについてこう話す。
 
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デュラントが振り返る“これまでのキャリア”