デンバー・ナゲッツ期待の若手マイケル・ポーターJr.は、2018年のドラフト前の時点で208㎝のサイズとコート上のどこからでも点を奪えるプレースタイルから、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)と比較されていた。
だが背中のケガもあって上位指名も有力視されていたドラフトでは14位まで落ち、ルーキーシーズンを全休。それでも19-20シーズンにNBAデビューして平均9.3点、4.7リバウンドを残すと、昨季は平均19.0点、7.3リバウンド、1.1アシストにフィールドゴール54.2%、3ポイント44.5%と数字を伸ばし、MIP賞(最も成長した選手)の投票では3位に入った。
ナゲッツは今年4月にジャマール・マレーが左ヒザの前十字靭帯の断裂でシーズンを終えたが、ニコラ・ヨキッチとともにチームを牽引したのがポーターJr.だった。
23歳のフォワードは「僕らはチャンピオンシップを勝ち取るためにプレーしている。1人がいなくなっても、誰かがその穴を埋めるんだ。ゴールは同じ。このチームはそれを成し遂げるだけのタレントがいる」と誇らしげに語っており、マイケル・マローン・ヘッドコーチ(HC)も「私はアグレッシブにプレーするマイケルが大好きなんだ。彼のジャンパーが優れていて、どれだけ効果的なのかは知っている。でも彼がバスケットへアタックするのは見ていて本当に楽しいんだ」と称えていた。
9月21日(日本時間22日)に行なわれた『Clutch Points』との単独インタビューで、ポーターJr.がデュラントとの比較について語った。
「僕らは全く違う選手。彼がそのことについて聞かれても、きっと『そうさ。俺たちはそれぞれ違うんだ。(彼の意見と)俺も同じだ』と言うだろうね。彼は彼でしかないのさ」
デュラントはNBA歴代5位となるキャリア平均27.0点を誇るリーグを代表するスコアラー。昨季はケガ明けながら平均26.9点、7.1リバウンド、5.6アシストを残し、プレーオフでも大暴れを見せ、東京オリンピックではアメリカ代表を大会4連覇へと導く殊勲者となって大会MVPにも輝いていた。
一方のポーターJr.も若手選手では有数の得点力を誇るが、さすがに比較対象がデュラントとなると形勢不利なのは明白だ。
「僕らは何度か、同じようにプレーできると思うことはある。特に僕がもっと若かった頃は、KDのようなことをやっていたからね。でも今は全く異なる2人の選手なんだ。僕はこのリーグにおいて、自分単体で成功するための道を模索している」とポーターJr.は言う。
開幕前に延長契約を結ぶことが予想されているポーターJr.に対し、デュラントは今年8月に4年1億9800万ドル(約215億8200万円)というMAX額の延長契約を結んでいることからも、両選手の違いを明確に示している。
「あくまで僕の意見だけど、彼はNBAのベストプレーヤーなんだ。だから彼から学べることは山ほどある」とポーターJr.が話したように、自身のゲームにデュラントの動きやスキルを取り入れることができれば、さらなる成長へとつながるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】”天才スコアラー”ケビン・デュラントの厳選ショット!
だが背中のケガもあって上位指名も有力視されていたドラフトでは14位まで落ち、ルーキーシーズンを全休。それでも19-20シーズンにNBAデビューして平均9.3点、4.7リバウンドを残すと、昨季は平均19.0点、7.3リバウンド、1.1アシストにフィールドゴール54.2%、3ポイント44.5%と数字を伸ばし、MIP賞(最も成長した選手)の投票では3位に入った。
ナゲッツは今年4月にジャマール・マレーが左ヒザの前十字靭帯の断裂でシーズンを終えたが、ニコラ・ヨキッチとともにチームを牽引したのがポーターJr.だった。
23歳のフォワードは「僕らはチャンピオンシップを勝ち取るためにプレーしている。1人がいなくなっても、誰かがその穴を埋めるんだ。ゴールは同じ。このチームはそれを成し遂げるだけのタレントがいる」と誇らしげに語っており、マイケル・マローン・ヘッドコーチ(HC)も「私はアグレッシブにプレーするマイケルが大好きなんだ。彼のジャンパーが優れていて、どれだけ効果的なのかは知っている。でも彼がバスケットへアタックするのは見ていて本当に楽しいんだ」と称えていた。
9月21日(日本時間22日)に行なわれた『Clutch Points』との単独インタビューで、ポーターJr.がデュラントとの比較について語った。
「僕らは全く違う選手。彼がそのことについて聞かれても、きっと『そうさ。俺たちはそれぞれ違うんだ。(彼の意見と)俺も同じだ』と言うだろうね。彼は彼でしかないのさ」
デュラントはNBA歴代5位となるキャリア平均27.0点を誇るリーグを代表するスコアラー。昨季はケガ明けながら平均26.9点、7.1リバウンド、5.6アシストを残し、プレーオフでも大暴れを見せ、東京オリンピックではアメリカ代表を大会4連覇へと導く殊勲者となって大会MVPにも輝いていた。
一方のポーターJr.も若手選手では有数の得点力を誇るが、さすがに比較対象がデュラントとなると形勢不利なのは明白だ。
「僕らは何度か、同じようにプレーできると思うことはある。特に僕がもっと若かった頃は、KDのようなことをやっていたからね。でも今は全く異なる2人の選手なんだ。僕はこのリーグにおいて、自分単体で成功するための道を模索している」とポーターJr.は言う。
開幕前に延長契約を結ぶことが予想されているポーターJr.に対し、デュラントは今年8月に4年1億9800万ドル(約215億8200万円)というMAX額の延長契約を結んでいることからも、両選手の違いを明確に示している。
「あくまで僕の意見だけど、彼はNBAのベストプレーヤーなんだ。だから彼から学べることは山ほどある」とポーターJr.が話したように、自身のゲームにデュラントの動きやスキルを取り入れることができれば、さらなる成長へとつながるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】”天才スコアラー”ケビン・デュラントの厳選ショット!