現地時間10月3日(日本時間4日、日付は以下同)にNBAのプレシーズンゲームが幕を開け、ブルックリン・ネッツが敵地ステイプルズ・センターでロサンゼルス・レイカーズと対戦した。
リーグきっての超豪華戦力を有する両チームだが、この日はプレシーズン初戦ということもあって、ネッツではケビン・デュラント、ジェームズ・ハーデン、カイリー・アービングというビッグ3だけでなく、ブレイク・グリフィン、パティ・ミルズ、ジェームズ・ジョンソンが欠場。
対するレイカーズはアンソニー・デイビスこそ出場したが、コートに立ったのはわずか11分。レブロン・ジェームズ、ラッセル・ウエストブルック、カーメロ・アンソニー、トレバー・アリーザはプレーしなかった。
両チームともベストとは程遠い布陣で臨んだこの試合で勝利したのはネッツ(123-97)。ルーキーのキャメロン・トーマスがベンチからゲームハイの21得点に4リバウンド、2アシストの活躍を見せた。
トーマスはデイビスにスティールされかけるも強引にジャンパーを決めたほか、ステップバックジャンパーやサイドステップからロングレンジジャンパー、速攻からの3ポイントなど、多彩なオフェンス力をコーチ陣にアピールした。
トーマスは2001年10月13日、日本の神奈川県横須賀市で誕生。193cm・95kgのガードは今年のドラフト1巡目27位でネッツから指名され、サマーリーグではリーグベストとなる平均27.0点に1.8リバウンド、2.0アシストを叩き出し、デイビオン・ミッチェル(サクラメント・キングス)とともにMVPに選出された。
そしてプレシーズン初戦でも見事な活躍を見せたトーマスは、試合後に次のように語った。
「NBAのシステムでプレーする初めての試合だったから今はプレーしながら学んでいるよ。僕はルーキーで、(専門)用語をすべて把握しているベテランたちとプレーしている。僕はまだ(NBAで)苦しんだ経験はない。ちょっとした災難には遭ったけど、それも勉強のうちさ」
といっても、ネッツは先発バックコートにハーデンとアービング、ベンチにはミルズやブルース・ブラウン、ジェボン・カーターらがいるため、20歳の新人が1年目からローテーション入りできる保障はどこにもない。
それでも、スティーブ・ナッシュ・ヘッドコーチは「キャムは点を取れる」と評し、新人ガードについてこう話していた。
「彼はショットまで持ち込んで、それを決めることができる。今夜はいくつか決めていたね。トレーニングキャンプからこのレベルまで引き上げたことを嬉しく思うよ」
まだNBAでプレーするために学ぶべきことは多いものの、ネッツには経験豊富なベテランが揃っている。トーマスは彼らと練習でマッチアップすることでレベルアップできるだろう。
日本生まれの20歳は今後もハードに練習に励み、シーズン開幕後も出番を掴めるよう努力を続けてほしいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
リーグきっての超豪華戦力を有する両チームだが、この日はプレシーズン初戦ということもあって、ネッツではケビン・デュラント、ジェームズ・ハーデン、カイリー・アービングというビッグ3だけでなく、ブレイク・グリフィン、パティ・ミルズ、ジェームズ・ジョンソンが欠場。
対するレイカーズはアンソニー・デイビスこそ出場したが、コートに立ったのはわずか11分。レブロン・ジェームズ、ラッセル・ウエストブルック、カーメロ・アンソニー、トレバー・アリーザはプレーしなかった。
両チームともベストとは程遠い布陣で臨んだこの試合で勝利したのはネッツ(123-97)。ルーキーのキャメロン・トーマスがベンチからゲームハイの21得点に4リバウンド、2アシストの活躍を見せた。
トーマスはデイビスにスティールされかけるも強引にジャンパーを決めたほか、ステップバックジャンパーやサイドステップからロングレンジジャンパー、速攻からの3ポイントなど、多彩なオフェンス力をコーチ陣にアピールした。
トーマスは2001年10月13日、日本の神奈川県横須賀市で誕生。193cm・95kgのガードは今年のドラフト1巡目27位でネッツから指名され、サマーリーグではリーグベストとなる平均27.0点に1.8リバウンド、2.0アシストを叩き出し、デイビオン・ミッチェル(サクラメント・キングス)とともにMVPに選出された。
そしてプレシーズン初戦でも見事な活躍を見せたトーマスは、試合後に次のように語った。
「NBAのシステムでプレーする初めての試合だったから今はプレーしながら学んでいるよ。僕はルーキーで、(専門)用語をすべて把握しているベテランたちとプレーしている。僕はまだ(NBAで)苦しんだ経験はない。ちょっとした災難には遭ったけど、それも勉強のうちさ」
といっても、ネッツは先発バックコートにハーデンとアービング、ベンチにはミルズやブルース・ブラウン、ジェボン・カーターらがいるため、20歳の新人が1年目からローテーション入りできる保障はどこにもない。
それでも、スティーブ・ナッシュ・ヘッドコーチは「キャムは点を取れる」と評し、新人ガードについてこう話していた。
「彼はショットまで持ち込んで、それを決めることができる。今夜はいくつか決めていたね。トレーニングキャンプからこのレベルまで引き上げたことを嬉しく思うよ」
まだNBAでプレーするために学ぶべきことは多いものの、ネッツには経験豊富なベテランが揃っている。トーマスは彼らと練習でマッチアップすることでレベルアップできるだろう。
日本生まれの20歳は今後もハードに練習に励み、シーズン開幕後も出番を掴めるよう努力を続けてほしいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)