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「苦渋の決断だった」ワクチン接種のウィギンズが素直な心境を吐露「受けざるを得なかった」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.10.06

ワクチン接種について「苦渋の決断だった」と語ったウィギンズだが、これによって今季のホームゲームに出場できるようになった。(C)Getty Images

 先日、ゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カー・ヘッドコーチは、チームの主力であるアンドリュー・ウィギンズが新型コロナウイルスのワクチンを接種したことを明かした。

 サンフランシスコでは、プロアスリートが屋内でプレーするためにワクチン接種が求められており、未接種の選手はホームゲームに出場できない可能性があった。しかしウィギンズは宗教上の理由によるワクチン接種義務の免除をリーグに申請するなど、接種に後ろ向きだった。

 10月4日に行なわれたプレシーズン初戦となるポートランド・トレイルブレイザーズ戦後、本人がワクチン接種の理由を説明した。『ESPN』のにニック・フリーデル記者が報じている。

 ワクチン接種後、初のメディア対応に応じたウィギンズは「ワクチンを接種するか、NBAでプレーしないかという選択肢しかなかった」とコメント。さらに、「難しい決断だった」と、苦渋の選択だったことを明かしている。

 とりわけウィギンズは、ワクチン接種が将来自分にどのような影響を及ぼすのかという点を危惧していた。会見中も、「予防接種を受けて病気やケガをする人がたくさんいることを知っている。10年後に自分がどうなっているのか分からないんだ」とし「なぜ接種したくなかったのかについて、何日でも説明できそうだよ。最も重要なのは、10年後、20年後に何が起こるかということ。自分の身体に何が起こるのか分からないから」と、言及している。
 
 そうしたウィギンズの懸念や考えを尊重していたのか、ウォリアーズのチームメイトは未接種について干渉してこなかったという。「愛情以外の何物でもない。特にドレイモンド(グリーン)や(アンドレ)イグダーラは良い事を言ってくれた。自分がどんな決断をしようとも、彼らは支持してくれたんだ」と、ウィギンズは感謝を述べている。

 なお、ワクチン接種後は身体の痛みや寒気に悩まされ、接種について「受けざるを得なかった」と振り返ったウィギンズ。それでもブレイザーズ戦では16分プレーし、13得点をあげるなど元気な姿を見せた。
 
 ワクチン接種によってホームでの活動に縛りはなくなった今、26歳のスウィングマンはシーズンを通して仲間たちの愛に報いる活躍を披露できるだろうか。

構成●ダンクシュート編集部
 
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