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「俺たちは問題ない」エンビード、移籍を志願した“相棒”の復帰を歓迎「気まずい雰囲気になる必要はない」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.10.13

エンビード(左)はシモンズ(右)について「彼が戻ってくることを願っている」とチーム復帰を歓迎した。(C)Getty Images

 フィラデルフィア・セブンティシクサーズは、今夏にベン・シモンズが移籍志願。主力司令塔がトレーニングキャンプに参加せず、チームが揺れていた。しかし、シーズン開幕を前にしたここに来て、復帰の可能性が浮上している。

 シクサーズは2017-18シーズンからジョエル・エンビードとシモンズが故障明けで揃い、二枚看板体制を構築。4年連続でプレーオフ進出を果たし、昨季はイーストの第1シード(49勝23敗)を獲得した。

 一方で、カンファレンス準決勝の壁は、またしても乗り越えられなかった。その影響もあり今オフの間、シモンズのトレードの噂が飛び交い続け、本人もチームに移籍希望の意思を表明。現地時間9月28日にスタートしたトレーニングキャンプにも合流せず、エンビードが「この状況に失望している。それぞれの生活のためにここで戦っているすべての選手を軽視しているギリギリの行動だ」と否定的なコメントを残したほどだった。

 しかし、10月20日に行なわれるニューオリンズ・ペリカンズとの開幕戦を前に、シクサーズのフロント陣、ドック・リバース・ヘッドコーチ、シモンズの代理人の話し合いにより、早ければ今週中にもシモンズがチームへ復帰する可能性が浮上。米スポーツ専門局『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によれば、シモンズは11日にフィラデルフィアに到着。新型コロナウイルスの検査を受けているという。

 シクサーズにとって一歩前進とも言える状況に、エンビードもポジティブな意見を発している。その喜びのコメントを地元メディア『PhillyVoice』が伝えている。
 
「シーズンが終わってから、彼とは個人的に話をしていない。ほかのチームメイト同様、俺もいろいろと試したが、上手くいかなかった。全体的な状況としては残念だけど、俺たちは彼がコートにいるほうがより良いチームだ。

 アジャストすべき点はいくつかあるけど、気まずい雰囲気になる必要はない。俺たちはプロフェッショナルで、全員が勝ちたいと思っている。俺は勝ちたい。彼は勝つための最高なチャンスを与えてくれるから、一緒に戦うつもりだ」

 エンビードはアウトサイドシュートを打たないシモンズのスタイルにもどかしさを覚え、2人の確執が伝えられた時期もあった。しかし、リーグ屈指のセンターとオールラウンダーのコンビは、ハマれば対戦相手にとって脅威なのもまた事実。エンビードも、改めて、良き相棒との関係に問題はないと強調している。

「俺たちは昨季、第1シードだった。彼は戻ってくるのに必要なことをするだけ。そうすれば俺たちは問題ない。俺はバスケットボールに集中している。勝つチャンスがあると信じている。俺は誰ともわだかまりはない。

 ベンは素晴らしいヤツだし、今も俺の友人だ。彼に会えば、みんなと同じように挨拶する。彼が戻ってくることを願っている。重要なのはみんなが心をひとつにして、ひとつのユニットになることさ」

 イーストではブルックリン・ネッツがケビン・デュラント、カイリー・アービング、ジェームズ・ハーデンのビッグ3を中心に強力な陣容を完成させている。昨季王者ミルウォーキー・バックスを含めて、シクサーズがライバルチームに対抗していくうえでは、シモンズとエンビードのデュオは不可欠となりそうだ。

構成●ダンクシュート編集部
 
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