ブルックリン・ネッツのカイリー・アービングは、新シーズンの開幕以降も新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否している。チーム活動に参加できずにいるアービングについて多くのNBA関係者が声を上げているなか、ラジオパーソナリティーのハワード・スターンはとりわけ厳しい言葉でオールスターガードを糾弾した。「彼は今、この国で最も愚かな人間であり、アメリカ最大の馬鹿者だ」と断言したのである。
スターンは人種差別や性的な発言などでしばしば注目される毒舌DJで、アービングに対する今回のコメントも決して珍しいものではない。とはいえ、NBA関係者ではここまで言い切った人物はおらず、衝撃的な言葉として現地メディアでも報じられている。
さらにスターンは、「彼はわずか30歳で何百万ドルも稼ぐチャンスがあるんだ。彼がすべきなのはワクチンを接種することなのに、それをしないなんて」と、ワクチン未接種により生じる経済的損失を指摘した。
NBAとNBPA(選手会)は、ワクチン未接種による欠場について1試合ごとに年俸の1/91.6をカットすることで合意したと伝えられている。アービングの今季年俸は約3500万ドルだが、1試合欠場するごとに約38万ドルを失ってしまうのだ。
なお、アービング不在で最も被害を被っているのはチームメイトだ。ネッツの選手たちは具体的な言及をしていないものの、レジェンドたちが彼らの思いを慮ってかアービングのワクチン未接種を非難するコメントを残している。
元NBA選手で現在はTNTの解説を務めているチャールズ・バークレーは、「ワクチン接種は個人的なことではない。まず家族のため、そしてチームメイトのために接種するんだ」とコメント。
さらにマジック・ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)は、「チームメイトに対して『今シーズンは彼らのために頑張る』って言っていたけど、ワクチンを接種していなければそれもできない。彼はチームメイトの期待を裏切った」とアービングの発言に矛盾があると言い切った。
その一方で、アービングの判断を支持しているセレブリティもいる。ミュージシャンのクリス・ブラウンは自身のインスタグラムで、アービングの写真とともに「本物のヒーローだ。自分の人生を生きろ。それが彼の選択で、とてもいいと思う。いつも兄弟の側にいるよ」という応援メッセージを投稿している。
ネッツは初戦のミルウォーキー・バックス戦こそ104-127で完敗したものの、続く23日のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦は敵地で114-109で制し、今季初勝利を飾った。2003年以来のNBAファイナルを目指すチームをアービングが後押しする日はいつ訪れるだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
スターンは人種差別や性的な発言などでしばしば注目される毒舌DJで、アービングに対する今回のコメントも決して珍しいものではない。とはいえ、NBA関係者ではここまで言い切った人物はおらず、衝撃的な言葉として現地メディアでも報じられている。
さらにスターンは、「彼はわずか30歳で何百万ドルも稼ぐチャンスがあるんだ。彼がすべきなのはワクチンを接種することなのに、それをしないなんて」と、ワクチン未接種により生じる経済的損失を指摘した。
NBAとNBPA(選手会)は、ワクチン未接種による欠場について1試合ごとに年俸の1/91.6をカットすることで合意したと伝えられている。アービングの今季年俸は約3500万ドルだが、1試合欠場するごとに約38万ドルを失ってしまうのだ。
なお、アービング不在で最も被害を被っているのはチームメイトだ。ネッツの選手たちは具体的な言及をしていないものの、レジェンドたちが彼らの思いを慮ってかアービングのワクチン未接種を非難するコメントを残している。
元NBA選手で現在はTNTの解説を務めているチャールズ・バークレーは、「ワクチン接種は個人的なことではない。まず家族のため、そしてチームメイトのために接種するんだ」とコメント。
さらにマジック・ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)は、「チームメイトに対して『今シーズンは彼らのために頑張る』って言っていたけど、ワクチンを接種していなければそれもできない。彼はチームメイトの期待を裏切った」とアービングの発言に矛盾があると言い切った。
その一方で、アービングの判断を支持しているセレブリティもいる。ミュージシャンのクリス・ブラウンは自身のインスタグラムで、アービングの写真とともに「本物のヒーローだ。自分の人生を生きろ。それが彼の選択で、とてもいいと思う。いつも兄弟の側にいるよ」という応援メッセージを投稿している。
ネッツは初戦のミルウォーキー・バックス戦こそ104-127で完敗したものの、続く23日のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦は敵地で114-109で制し、今季初勝利を飾った。2003年以来のNBAファイナルを目指すチームをアービングが後押しする日はいつ訪れるだろうか。
構成●ダンクシュート編集部