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開幕から絶好調のモラントをジョージが称賛!「ローズと凄く似ている」と“史上最年少MVP”を引き合いに<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.10.27

開幕からハイパフォーマンスを続けるモラント。若きスターPGについて、ジョージは若かりし頃のローズを比較対象に称賛した。(C)Getty Images

 10月23日(日本時間24日、日付は以下同)に行なわれたメンフィス・グリズリーズとロサンゼルス・クリッパーズによる一戦は、120-114でアウェーのグリズリーズが勝利を収めた。

 クリッパーズはポール・ジョージがゲームハイの41得点に10リバウンド、4アシスト、2スティールとチームを牽引。しかしジャ・モラントの28得点、8アシストを筆頭に、ディアンソニー・メルトン(22得点、7リバウンド)、ジャレン・ジャクソンJr.(21得点、7リバウンド)、デズモンド・ベイン(19得点、6リバウンド)、スティーブン・アダムズ(17得点、9リバウンド、5アシスト)と、スターター全員がバランスよく加点したグリズリーズの前に惜しくも敗れた。

 この試合、モラントはペイントエリアにおけるフィールドゴール成功率66.7%(8/12)と、効果的なアタックでクリッパーズの守備陣を翻弄。見事なプレーを見せた一昨季の新人王について、ジョージは若かりし頃のデリック・ローズ(現ニューヨーク・ニックス)と比較していた。
 
「彼はD-Rose(ローズの愛称)みたいだ。ジャをガードするのはローズと凄く似ていてね。ディレクションチェンジの速さや空中での身体の使い方など、2人の能力と速さは似ている。俺たちにとって彼をガードするのはタフだし、プレッシャーをかけてくるんだ」

 相次ぐヒザのケガにより、現在のローズは技巧派なプレースタイルにモデルチェンジ。ただ、シカゴ・ブルズ在籍時のキャリア全盛期は、切れ味鋭いクロスオーバーやディレクションチェンジでディフェンダーを抜き去り、アクロバティックなレイアップや豪快なダンクを次々と叩きこんでいた。

 モラントも振り幅の大きいクロスオーバーでトップスピードに乗ってコートを疾走し、豪快なダンクやダブルクラッチをいとも簡単に沈めてしまう能力がある。グリズリーズが彼のドライブを最大限に生かすべく、チームメイトたちがスペースを作り、スクリーンなどでペイントエリアへ入り込めるようにしている戦術面の恩恵もあるが、それでもモラントの実力は圧倒的で、ジョージもそのパフォーマンスに驚嘆していた。
 
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ジョージ曰くモラントは「爆発的かつ衝撃的」