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NBA

開幕5戦で3敗のネッツ、早くも浮上した“アキレス腱“と乗り越えるべき壁<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.10.28

デュラント、ハーデンらを擁し、優勝候補の一角として今季を迎えたネッツ。シーズン序盤から多くの問題に直面している。(C)Getty Images

デュラント、ハーデンらを擁し、優勝候補の一角として今季を迎えたネッツ。シーズン序盤から多くの問題に直面している。(C)Getty Images

 現地時間10月27日(日本時間28日、日付は以下同)、ブルックリン・ネッツはホームのバークレイズ・センターでマイアミ・ヒートとの一戦に臨むも、93-106で黒星を喫した。

 ネッツがフィールドゴール成功率38.8%(33/85)で3ポイントも32.6%(14/43)、対するヒートもフィールドゴールが39.6%(38/96)で3ポイントが27.6%(8/29)と、両チームともショットがなかなか決まらない展開となったなか、勝敗を分けたのはリバウンドだった。

「そのことについてはたくさん話してきた。このチームのアキレス腱なんだ。オフェンシブ・リバウンドを与えてしまうことがね。我々はこの点を優先して取り組んでいかなければならない。今夜の17本はさすがに多すぎる」

 ネッツのスティーブ・ナッシュ・ヘッドコーチ(HC)が試合後に語ったとおり、チーム全体のリバウンド数でネッツは42-62と大差をつけられ、特にオフェンシブ・リバウンドでは4-17と圧倒されてしまった。

 ヒートはバム・アデバヨの24得点、9リバウンドを筆頭に、計5選手が2桁得点を奪取。オフェンシブ・リバウンドではドゥエイン・デッドモンが6本、ジミー・バトラーとPJ・タッカーがそれぞれ4本を奪い、多くのセカンドチャンスを生み出した。
 
 一方のネッツはケビン・デュラントが25得点、11リバウンド、2ブロック、ジョー・ハリスが15得点、ジェームズ・ハーデンが14得点、7リバウンド、7アシストを残すも、サイズ不足を露呈。ブレイク・グリフィン、ラマーカス・オルドリッジ、ポール・ミルサップらインサイド陣はいずれも20分以下の出場にとどまり、高さの面で劣勢に立たされた。

「これは優先事項にしなければいけない。我々は多くのチーム相手に、サイズ面で不利になる。だからこそ、本当に入念に取り組んでいくことが重要になってくる」とナッシュHC。

 ハリスも「セカンドチャンスについては、ずっと課題になっていたテーマだった。ショット数で差が出てしまうと、良いチームを倒すことは難しくなってくる。これは昨シーズンも問題になっていたことで、今シーズンもここまで問題になっている」と指摘する。

 ネッツは新型コロナウイルスのワクチン未接種問題でカイリー・アービングを欠いているとはいえ、デュラントにハーデン、ハリス、パティ・ミルズといった好シューターが数多くおり、リーグ有数のオフェンス力を誇る。それでも、ヒートのような堅守を売りにするチーム相手には、リバウンドから第2、第3の攻撃チャンスを手にする力が勝利のカギになってくる。
 
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