ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーは、2017年夏の5年2億100万ドル(約227億円)に続き今年8月、4年2億1500万ドル(約243億円)の超巨額契約を締結。総額2億ドル超えの契約を2度結んだNBA史上初の選手となった。
09年のドラフト1巡目7位でウォリアーズに入団したカリーは、今季でキャリア13年目。現地10月28日時点で通算1万8586得点、5017アシスト、3ポイント試投数(6605本)と成功数(2857本)、フリースロー成功率(90.8%)で球団歴代トップの記録を保持している。2度のシーズンMVPと3度のNBAチャンピオンに輝き、先日発表された75周年記念チームにも選出、将来の殿堂入りは間違いなしと言える存在だ。
とはいえ、現在33歳のカリーが現行契約を終える頃には38歳を迎える。今後ケガによる長期離脱や加齢によるパフォーマンス低下の恐れも懸念される。
それでも、オーナーのジョー・レイコブは全く問題視していないという。28日、同氏はメディアの前でカリーがその契約に値すると断言した。
「彼はステフ・カリーだ。信じられない選手であるばかりか、我々がこれまで見たことのない選手でもある。彼はいろいろ点でバスケットボールに革命を起こしてきたし、素晴らしい人間性も備わっているんだ。本当にすごい人間さ。だからこそ、我々は新たな延長契約を結ぶために全てを費やしたんだ。その価値があるかって? 当然だ」
現代バスケットボールのトレンドである3ポイントを驚異のペースで沈め、ゲームチェンジャー(変革者)とも言われるカリーは、オーナーの言うように人間性も高く評価される。チームメイトやコーチ陣との関係を大切にし、謙虚な努力家としても知られ、ウォリアーズのカルチャーそのものも変えたといっても過言ではない。
カリーがウォリアーズ一筋で現役を終えることとなれば、引退後もフランチャイズ史上最高級の功労者として永遠に名を残すことになるだろう。
「ビジネスの観点でリスクがあるとすれば、この契約が終わって彼が38歳になることかな。その時、彼は依然として健康体でいられるのか?ということ。でも彼は身体をしっかりケアしているから、私は大丈夫だと見ている」とレイコブ・オーナーは言う。
昨季、平均32.0点で2度目の得点王に輝いたカリーは、今季もここまで5試合を終えて平均30.4点に8.0リバウンド、6.6アシスト。3ポイントの平均成功数も5.0本とキャリアハイに匹敵するペースだ。
通算3ポイント成功数は2857本まで伸ばしており、よほどのことがない限り、今季中にレイ・アレンの2973本を抜いてNBA史上トップに浮上するだろう。
まずはその日が訪れることを心待ちにし、世界No.1シューターのパフォーマンスを存分に楽しみたいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
09年のドラフト1巡目7位でウォリアーズに入団したカリーは、今季でキャリア13年目。現地10月28日時点で通算1万8586得点、5017アシスト、3ポイント試投数(6605本)と成功数(2857本)、フリースロー成功率(90.8%)で球団歴代トップの記録を保持している。2度のシーズンMVPと3度のNBAチャンピオンに輝き、先日発表された75周年記念チームにも選出、将来の殿堂入りは間違いなしと言える存在だ。
とはいえ、現在33歳のカリーが現行契約を終える頃には38歳を迎える。今後ケガによる長期離脱や加齢によるパフォーマンス低下の恐れも懸念される。
それでも、オーナーのジョー・レイコブは全く問題視していないという。28日、同氏はメディアの前でカリーがその契約に値すると断言した。
「彼はステフ・カリーだ。信じられない選手であるばかりか、我々がこれまで見たことのない選手でもある。彼はいろいろ点でバスケットボールに革命を起こしてきたし、素晴らしい人間性も備わっているんだ。本当にすごい人間さ。だからこそ、我々は新たな延長契約を結ぶために全てを費やしたんだ。その価値があるかって? 当然だ」
現代バスケットボールのトレンドである3ポイントを驚異のペースで沈め、ゲームチェンジャー(変革者)とも言われるカリーは、オーナーの言うように人間性も高く評価される。チームメイトやコーチ陣との関係を大切にし、謙虚な努力家としても知られ、ウォリアーズのカルチャーそのものも変えたといっても過言ではない。
カリーがウォリアーズ一筋で現役を終えることとなれば、引退後もフランチャイズ史上最高級の功労者として永遠に名を残すことになるだろう。
「ビジネスの観点でリスクがあるとすれば、この契約が終わって彼が38歳になることかな。その時、彼は依然として健康体でいられるのか?ということ。でも彼は身体をしっかりケアしているから、私は大丈夫だと見ている」とレイコブ・オーナーは言う。
昨季、平均32.0点で2度目の得点王に輝いたカリーは、今季もここまで5試合を終えて平均30.4点に8.0リバウンド、6.6アシスト。3ポイントの平均成功数も5.0本とキャリアハイに匹敵するペースだ。
通算3ポイント成功数は2857本まで伸ばしており、よほどのことがない限り、今季中にレイ・アレンの2973本を抜いてNBA史上トップに浮上するだろう。
まずはその日が訪れることを心待ちにし、世界No.1シューターのパフォーマンスを存分に楽しみたいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)