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「よほどの愚か者じゃなきゃ追い出されない」シモンズの“練習追放問題”にピアースが見解<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.10.29

ピアース曰く、リバースHCが選手を練習から追い出すのは「珍しいこと」。シモンズはよほど目に余る態度だったのだろうか。(C)Getty Images

 いまだ渦中にあるベン・シモンズの去就問題。結論の出ないまま新シーズンが開幕し、フィラデルフィア・セブンティシクサーズは5試合を終えた時点で3勝2敗となんとか勝ち越しているものの、勝利した相手はニューオリンズ・ペリカンズ、オクラホマシティ・サンダー、デトロイト・ピストンズといずれも昨季プレーオフを逃した低迷チーム。イースタン・カンファレンスのライバル球団であるブルックリン・ネッツ、ニューヨーク・ニックスには黒星を喫するなど、オールスターPG(ポイントガード)を欠くなかで苦しい戦いを強いられている。

 現地時間10月20日(日本時間21日、日付は以下同)の開幕戦では、大黒柱のジョエル・エンビードがファンに対し「俺たちを、そして彼をサポートしてほしい」と訴えたが、そこに至るまでには様々な問題があった。特に大きな注目を集めたのが、開幕前日の練習で起きた"追放事件"。ディフェンスドリルへの参加を拒否したシモンズに対し、ドック・リバースHC(ヘッドコーチ)が帰宅を命じると、シモンズはボールを置いて練習場を去ってしまったのだ。

 当然、この行為は問題行動とみなされ、シモンズは約140万ドルの罰金と1試合の出場停止処分に。さらにエンビードが「俺は子守りのためにここにいるわけじゃない」と痛烈に批判すれば、ファンからもチームの輪を乱したシモンズをバッシングする声が多く上がっていた。
 
 そしてこの事件について、ボストン・セルティックス時代に長年リバースHCの下でプレーしたピアースが自身の見解を表明。10月23日にセドリック・マックスウェル(元セルティックスほか)のPodcastに出演した殿堂入りスコアラーは、リバースHCが選手を練習から追い出すのは「珍しいこと」と切り出し、こう続けた。

「もしドックが誰かを練習から追い出したら、それは(追い出された側が)まずかったね。ドックが選手に出て行くよう命じたのを見たのは、1回くらいかな?彼は何の理由もなしに選手を追い出したりはしないよ。最もクールなコーチの1人だから、よほどの愚か者じゃなきゃ追い出されないと思うね」

 実際にエンビードが激怒していたことからも、シモンズの練習態度はよほど目に余るものだったのだろう。はたして、ここから両者が和解する道筋は見つかるのだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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