今夏にラッセル・ウエストブルック、カーメロ・アンソニー、ドワイト・ハワード、ラジョン・ロンドといったベテランを加えたロサンゼルス・レイカーズは、開幕7試合を終えて4勝3敗(勝率57.1%)でウエスタン・カンファレンス4位タイ。
開幕戦ではゴールデンステイト・ウォリアーズに逆転負け、現地時間10月27日(日本時間28日、日付は以下同)のオクラホマシティ・サンダー戦では最大26点のリードをひっくり返されて敗れるなど、戦前の期待値の高さから考えると物足りない印象は否めない。
リーグ26位に沈む平均失点(112.0)とターンオーバー(16.7)を筆頭に課題は多く、連携面も未完成だが、平均得点112.6は5位(ウエストでは1位)、3ポイント成功率37.6%は6位と好材料も見られる。
チームの中心選手はレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ウエストブルックの"ビッグ3"であり、攻撃はほとんどが彼らを経由している。そんなチームで、ベンチから抜群の存在感を放っているのがキャリア19年目、37歳のカーメロだ。
今年8月にポートランド・トレイルブレイザーズから移籍してきた元オールスターは、開幕3戦目のメンフィス・グリズリーズ戦で6本の3ポイントを含む28得点をあげて初勝利に大きく貢献。さらに、29日のクリーブランド・キャバリアーズ戦でも6本の長距離砲を決めて24得点、31日のヒューストン・ロケッツ戦では、23得点に自己最多タイの4ブロックと攻守で奮闘し勝利の立役者となった。
カーメロはここまで7試合に出場し、チーム4位の平均16.7点に3.9リバウンド、1.00ブロック、フィールドゴール成功率50.0%、3ポイント成功率52.2%をマーク。平均得点は過去5シーズンで最多の数字で、3ポイント成功率はリーグ5位、成功数(24本)は8位タイにつけている。
これまでのカーメロと言えば、ポストアップやドライブなどドリブルで次々と1オン1を仕掛けるオフェンススタイルだった。昨季もシュートの半分以上をプルアップジャンパー(ドライブ中のジャンプシュート)が占めていたが、今季はキャッチ&シュートが増加。昨季は29.6%だったキャッチ&シュートの頻度が52.4%に急増し、同項目のシュート成功率も38.3%から51.2%に上昇とスポットシューターとして機能している。
レイカーズのチームデータを見てもキャッチ&シュートは昨季の28.4点(リーグ19位)から30.7点(リーグ2位)へ、3ポイントも36.9%(19位)から38.7%(5位)に上昇と"カーメロ効果"が出ている。
「俺はどんな状況でも簡単にアジャストできる」と語るカーメロについて、同じ2003年にデビューした盟友レブロンは、「彼は自身の活きる方法を見つけている」、「素晴らしいリズムに乗っている」と称賛していた。
新たな役割を確立し、早くもレイカーズに不可欠な存在となったカーメロ。今後も現在のパフォーマンスを継続できれば、シックスマン賞のチャンスもあるかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
開幕戦ではゴールデンステイト・ウォリアーズに逆転負け、現地時間10月27日(日本時間28日、日付は以下同)のオクラホマシティ・サンダー戦では最大26点のリードをひっくり返されて敗れるなど、戦前の期待値の高さから考えると物足りない印象は否めない。
リーグ26位に沈む平均失点(112.0)とターンオーバー(16.7)を筆頭に課題は多く、連携面も未完成だが、平均得点112.6は5位(ウエストでは1位)、3ポイント成功率37.6%は6位と好材料も見られる。
チームの中心選手はレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ウエストブルックの"ビッグ3"であり、攻撃はほとんどが彼らを経由している。そんなチームで、ベンチから抜群の存在感を放っているのがキャリア19年目、37歳のカーメロだ。
今年8月にポートランド・トレイルブレイザーズから移籍してきた元オールスターは、開幕3戦目のメンフィス・グリズリーズ戦で6本の3ポイントを含む28得点をあげて初勝利に大きく貢献。さらに、29日のクリーブランド・キャバリアーズ戦でも6本の長距離砲を決めて24得点、31日のヒューストン・ロケッツ戦では、23得点に自己最多タイの4ブロックと攻守で奮闘し勝利の立役者となった。
カーメロはここまで7試合に出場し、チーム4位の平均16.7点に3.9リバウンド、1.00ブロック、フィールドゴール成功率50.0%、3ポイント成功率52.2%をマーク。平均得点は過去5シーズンで最多の数字で、3ポイント成功率はリーグ5位、成功数(24本)は8位タイにつけている。
これまでのカーメロと言えば、ポストアップやドライブなどドリブルで次々と1オン1を仕掛けるオフェンススタイルだった。昨季もシュートの半分以上をプルアップジャンパー(ドライブ中のジャンプシュート)が占めていたが、今季はキャッチ&シュートが増加。昨季は29.6%だったキャッチ&シュートの頻度が52.4%に急増し、同項目のシュート成功率も38.3%から51.2%に上昇とスポットシューターとして機能している。
レイカーズのチームデータを見てもキャッチ&シュートは昨季の28.4点(リーグ19位)から30.7点(リーグ2位)へ、3ポイントも36.9%(19位)から38.7%(5位)に上昇と"カーメロ効果"が出ている。
「俺はどんな状況でも簡単にアジャストできる」と語るカーメロについて、同じ2003年にデビューした盟友レブロンは、「彼は自身の活きる方法を見つけている」、「素晴らしいリズムに乗っている」と称賛していた。
新たな役割を確立し、早くもレイカーズに不可欠な存在となったカーメロ。今後も現在のパフォーマンスを継続できれば、シックスマン賞のチャンスもあるかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部