NBAデビューから4戦を終えたワシントン・ウィザーズの八村塁は、現地時間10月31日終了時点で平均33.3分(ルーキー全体で3位)、18.0点(同3位)、7.0リバウンド(同1位タイ)と、見事な成績を残している。
10月30日(同31日)のヒューストン・ロケッツ戦で3ポイントを3本すべて決め切ったことで、選手としての評価もさらに上がってきていると言っていい。
地元メディア『NBC Sports Washington』のチェイス・ヒューズ記者は、八村について「ポジションレス・バスケットボールにおいて、最高にフィットする選手かもしれない」と報じていた。
「今から15年前に彼がNBA入りしていたら、スモールフォワードなのかパワーフォワードなのかはっきりせず、“トゥイナー(どっちつかず)”と称されていたかもしれない。だがポジションレス化が進んでいる現代において、203㎝・104㎏の八村はウイングのポジションをプレーすることができるサイズがあり、ビッグマンのようなパワーを持ちつつ、ペリメーターでもプレー可能なスピードを持ち、スコアリングできる。そのため、相手チームにとってミスマッチを生み出すことができるんだ」とはヒューズ記者の見解だ。
ゴンザガ大ではペイントエリアとミドルレンジを中心に得点をあげていた八村だが、今年6月のドラフトでウィザーズから1巡目9位で指名されてからというもの、デイビッド・アドキンス・アシスタントコーチとともに3ポイントシュートを練習しており、見事な進歩を見せてきた。
シーズン開幕後は3試合連続でミスしていたものの、ロケッツ戦で沈めたことで、チームとしても手応えを感じていると言えるだろう。
11月1日(同2日)のチーム練習後、スコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)はここまでの八村について、ジョークを交えながらこう語っていた。
「(八村の平均得点がルーキー全体で3位と聞いて)1位じゃなくて、私はとても残念に思うね。彼にはもっとしっかりやってもらわないと(笑)。もちろん、これは冗談さ。彼は本当に素晴らしい。まだ若いのに、メンタルタフネスも備わっている。我々にとって、期待通りの活躍だ。この先、不調になる日もあるだろう。でも彼はいつも全力だから、多くの試合でしっかりと結果を残してくれると思うよ」
また、ブルックスHCは八村が活躍できている要因として、「まずは身体能力。彼にはサイズ、身体の強さがある。身体のほとんどが筋肉でできている。それに手が大きく、ソフトなシュートタッチを持っている。彼はこれだけの身体と身体能力がありながら、スキルも兼ね備えている。素晴らしいルーキーシーズンを送ることになるだろうね」と絶賛。
3ポイントについても「ドラフト時から上達したという証さ。オープンだったら『躊躇せず打つように』といつも言っている。ためらってしまうと決まらないもの。ロケッツ戦で3本決めたことは、すごくいい収穫だった」と満足気だった。
ウィザーズは2日(同3日)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦を皮切りに、11月は計13試合が組まれている。29日(同30日)にはレブロン・ジェームズ率いるロサンゼルス・レイカーズ戦、そして12月1日(同2日)には八村の比較対象に挙がっていたカワイ・レナード擁するロサンゼルス・クリッパーズ戦もあるだけに、今後も八村の活躍から目が離せない日が続きそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
10月30日(同31日)のヒューストン・ロケッツ戦で3ポイントを3本すべて決め切ったことで、選手としての評価もさらに上がってきていると言っていい。
地元メディア『NBC Sports Washington』のチェイス・ヒューズ記者は、八村について「ポジションレス・バスケットボールにおいて、最高にフィットする選手かもしれない」と報じていた。
「今から15年前に彼がNBA入りしていたら、スモールフォワードなのかパワーフォワードなのかはっきりせず、“トゥイナー(どっちつかず)”と称されていたかもしれない。だがポジションレス化が進んでいる現代において、203㎝・104㎏の八村はウイングのポジションをプレーすることができるサイズがあり、ビッグマンのようなパワーを持ちつつ、ペリメーターでもプレー可能なスピードを持ち、スコアリングできる。そのため、相手チームにとってミスマッチを生み出すことができるんだ」とはヒューズ記者の見解だ。
ゴンザガ大ではペイントエリアとミドルレンジを中心に得点をあげていた八村だが、今年6月のドラフトでウィザーズから1巡目9位で指名されてからというもの、デイビッド・アドキンス・アシスタントコーチとともに3ポイントシュートを練習しており、見事な進歩を見せてきた。
シーズン開幕後は3試合連続でミスしていたものの、ロケッツ戦で沈めたことで、チームとしても手応えを感じていると言えるだろう。
11月1日(同2日)のチーム練習後、スコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)はここまでの八村について、ジョークを交えながらこう語っていた。
「(八村の平均得点がルーキー全体で3位と聞いて)1位じゃなくて、私はとても残念に思うね。彼にはもっとしっかりやってもらわないと(笑)。もちろん、これは冗談さ。彼は本当に素晴らしい。まだ若いのに、メンタルタフネスも備わっている。我々にとって、期待通りの活躍だ。この先、不調になる日もあるだろう。でも彼はいつも全力だから、多くの試合でしっかりと結果を残してくれると思うよ」
また、ブルックスHCは八村が活躍できている要因として、「まずは身体能力。彼にはサイズ、身体の強さがある。身体のほとんどが筋肉でできている。それに手が大きく、ソフトなシュートタッチを持っている。彼はこれだけの身体と身体能力がありながら、スキルも兼ね備えている。素晴らしいルーキーシーズンを送ることになるだろうね」と絶賛。
3ポイントについても「ドラフト時から上達したという証さ。オープンだったら『躊躇せず打つように』といつも言っている。ためらってしまうと決まらないもの。ロケッツ戦で3本決めたことは、すごくいい収穫だった」と満足気だった。
ウィザーズは2日(同3日)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦を皮切りに、11月は計13試合が組まれている。29日(同30日)にはレブロン・ジェームズ率いるロサンゼルス・レイカーズ戦、そして12月1日(同2日)には八村の比較対象に挙がっていたカワイ・レナード擁するロサンゼルス・クリッパーズ戦もあるだけに、今後も八村の活躍から目が離せない日が続きそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)