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「もうスーパーマンではない」苦戦するウエストブルックをNBA関係者たちが一刀両断!「時すでに遅しだ」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.11.14

苦戦するウエストブルックに対し、NBA関係者たちから厳しい意見が寄せられている。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・レイカーズのラッセル・ウエストブルックは、2021-22シーズンで最も矢面に立っている選手のひとりだろう。平均19.4点、8.8リバウンド、8.5アシストと数字上は平均トリプルダブル級ながら、1試合5.3回のターンオーバーを犯し、フィールドゴール成功率も低迷。関係者からも、スター軍団のなかでのアジャストに厳しい目が向けられている。

 レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスを擁するレイカーズは今夏、ウエストブルック、カーメロ・アンソニー、ドワイト・ハワード、ラジョン・ロンドと経験豊富なベテランスターを獲得。豪華陣容を完成させたが、リーダー格のレブロンが腹部の痛みで途中離脱、ウエストブルックのアジャスト苦戦などにより、ここまで7勝6敗と5割付近を彷徨うなど、まったく波に乗り切れていない。

 現地時間11月12日に行なわれたミネソタ・ティンバーウルブズ戦では、第3クォーターに12-40と大差をつけられるなど屈辱的な逆転負け。デイビスは「俺たちはチャンピオンシップチームじゃない」とチームとしての未熟さに悔しさをにじませた。
 
 そんなレイカーズのなかで、不完全燃焼の1人がウエストブルックなのだ。フィールドゴール成功率42.6%、3ポイント成功率29.6%、フリースロー成功率65.6%といずれも数字は芳しくない。

 もともとショットセレクションには難のあるタイプだが、制限エリア内52.8%、ペイント内37.5%、ミドルレンジ41.8%、コーナー以外の3ポイント25.6%とシュート精度に苦しんでいる。

 米放送局『FOX Sports』が実施したアンケートによれば、ウエストブルックをよく知るNBA幹部は、アスレティック能力全開のプレースタイルは33歳の年齢的にも衰え始めていると見ている。

「ラッセル(ウエストブルック)は初めて主要なメディアマーケットでプレーしている。そして、彼はもうスーパーマンではない。ピーク時のラッセルは、驚異的な運動能力とハート、意志の強さが武器だった。決してスキルベースのスタイルじゃない。彼は努力で相手を上回ってきた。今衰えてきているなかで、ターンオーバーを10回して、試合に勝つのは難しい。

 私が全盛期にラッセルをコーチするとしたら、『最初の40分は君はラッセル・ウエストブルックでいられるけど、チャンピオンになりたいならラスト8分間はゲームを追求し続けないといけない』と言うだろう。これまで、時間、スコア、何をすべきか、どんなシュートが必要か、彼に注意を払うように言う意志や勇気がなかった」
 
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ウエストブルックは“ポイントガードを演じたアスリート”