現地時間12月14日(日本時間15日)のニューヨーク・ニックス戦、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーがレギュラーシーズンにおける3ポイント成功数でNBA歴代1位に浮上した。
舞台は聖地マディソン・スクエア・ガーデン。カリーは記録保持者のレイ・アレン(元シアトル・スーパーソニックスほか/2973本)、その前の記録保持者のレジー・ミラー(元インディアナ・ペイサーズ/2560本)が見守るなか、新たな歴史を作り出した。
「僕はレジーやレイといった選手たちが基準を設けてくれたことをリスペクトしている。僕としても、自分の旅路においてレンジやボリューム、効率性を作ろうと努力してきたんだ。それらが全て実を結んだんだと思う。だから高い成功率を残していることが嬉しいし、(自分の3ポイントで)勝利するのを助けてこれたことに誇りを持っている」
試合後の会見で、カリーはウォリアーズのチームメイトたちやコーチ陣に感謝を示しつつ、レジェンドたちへのリスペクトも忘れなかった。
この歴史的瞬間を、現役選手からレジェンドまで、数多くの関係者たちが祝福した。NBAどころか、今ではバスケットボール界で3ポイントと言えばカリーというイメージが定着していると言っても過言ではない。
そんななか、トロント・ラプターズのエースガードであるフレッド・ヴァンブリートが、カリーへ感謝を口にしていた。
「彼の3ポイントは、僕がNBAでプレーできる可能性を示してくれた。もしこれほど3ポイントを打てていなければ、自分のキャリアが今と同じものになっていたか分からない。そうなるべく、僕は練習を重ねてきたし、自分のゲームを磨き上げてきたんだ」
先日、地元メディア『Toronto Sun』へそう語った男は、2016年にドラフト外からはい上がり、NBAに定着。18-19シーズンにはシックスマンとしてラプターズの初優勝に貢献した。
この時のファイナルの相手はカリー率いるウォリアーズ。ヴァンブリートはアグレッシブなプレーでシリーズ平均14.0点、2.2アシストに3ポイント成功率40.0%(16/40)を残してみせた。
翌シーズンからはスターターに定着し、昨年11月にはドラフト外の選手としては史上最高額となる4年8500万ドル(当時のレートで約87億5500万円)という巨額契約を締結。ラプターズで主軸へと成長を遂げたヴァンブリートは、ここ2シーズン連続で平均19.0点、6.0アシスト、1.5スティール、3ポイント成功率36.0%以上を残しており、平均成功数も3.3本と高水準をキープしている。
小柄な選手がNBAで生き残るためには、プレーメークだけでなく得点力が必須だが、カリーの登場で3ポイントの需要が増したことは言うまでもない。そこでヴァンブリートは、シュートエリアを広げつつ、効率よく長距離砲を沈め続けることでNBAに居場所を見つけ出し、現在の地位を確立したのだ。
カリーの影響力は、子どもたちだけでなく、現役選手たちのキャリアにも及んでいると言っていいだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
舞台は聖地マディソン・スクエア・ガーデン。カリーは記録保持者のレイ・アレン(元シアトル・スーパーソニックスほか/2973本)、その前の記録保持者のレジー・ミラー(元インディアナ・ペイサーズ/2560本)が見守るなか、新たな歴史を作り出した。
「僕はレジーやレイといった選手たちが基準を設けてくれたことをリスペクトしている。僕としても、自分の旅路においてレンジやボリューム、効率性を作ろうと努力してきたんだ。それらが全て実を結んだんだと思う。だから高い成功率を残していることが嬉しいし、(自分の3ポイントで)勝利するのを助けてこれたことに誇りを持っている」
試合後の会見で、カリーはウォリアーズのチームメイトたちやコーチ陣に感謝を示しつつ、レジェンドたちへのリスペクトも忘れなかった。
この歴史的瞬間を、現役選手からレジェンドまで、数多くの関係者たちが祝福した。NBAどころか、今ではバスケットボール界で3ポイントと言えばカリーというイメージが定着していると言っても過言ではない。
そんななか、トロント・ラプターズのエースガードであるフレッド・ヴァンブリートが、カリーへ感謝を口にしていた。
「彼の3ポイントは、僕がNBAでプレーできる可能性を示してくれた。もしこれほど3ポイントを打てていなければ、自分のキャリアが今と同じものになっていたか分からない。そうなるべく、僕は練習を重ねてきたし、自分のゲームを磨き上げてきたんだ」
先日、地元メディア『Toronto Sun』へそう語った男は、2016年にドラフト外からはい上がり、NBAに定着。18-19シーズンにはシックスマンとしてラプターズの初優勝に貢献した。
この時のファイナルの相手はカリー率いるウォリアーズ。ヴァンブリートはアグレッシブなプレーでシリーズ平均14.0点、2.2アシストに3ポイント成功率40.0%(16/40)を残してみせた。
翌シーズンからはスターターに定着し、昨年11月にはドラフト外の選手としては史上最高額となる4年8500万ドル(当時のレートで約87億5500万円)という巨額契約を締結。ラプターズで主軸へと成長を遂げたヴァンブリートは、ここ2シーズン連続で平均19.0点、6.0アシスト、1.5スティール、3ポイント成功率36.0%以上を残しており、平均成功数も3.3本と高水準をキープしている。
小柄な選手がNBAで生き残るためには、プレーメークだけでなく得点力が必須だが、カリーの登場で3ポイントの需要が増したことは言うまでもない。そこでヴァンブリートは、シュートエリアを広げつつ、効率よく長距離砲を沈め続けることでNBAに居場所を見つけ出し、現在の地位を確立したのだ。
カリーの影響力は、子どもたちだけでなく、現役選手たちのキャリアにも及んでいると言っていいだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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