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八村塁が12得点&好守で連敗ストップに貢献!不調だったウルブズ戦からどこが変わった?

秋山裕之

2019.11.05

ファウルトラブルによって今季最少の16分間の出場に終わった八村だが、12得点、4リバウンド。3ポイントプレーやアリウープなど前半で効果的に得点を重ね、チームの勝利に貢献した。(C)Getty Images

 11月4日(日本時間5日)。ワシントン・ウィザーズはホームのキャピタル・ワン・アリーナでデトロイト・ピストンズ戦に臨んだ。

 ウィザーズはこの試合、先発ポイントガードを変更。ベンチスタートながら過去3試合で平均16.3点、7.3アシストを記録していたアイザイア・トーマスを、イシュ・スミスに代えて起用した。

 試合開始から約1分、トーマスがパスの出しどころを模索するなか、八村塁がオープンスペースへ走り込み、フリースローライン付近でパスをもらってキャッチ&シュート。マーキーフ・モリスのファウルも誘い、フリースローも沈めて3ポイントプレーに成功する。

 ファーストショットを決めた八村は、第1クォーター残り10分2秒には再びトーマスのパスから左45度付近でパスを受け取る。迷わず3ポイントを選択すると、こちらも鮮やかにリングをくぐり抜けた。

 残り6分31秒には、再びトーマスのアシストでミドルレンジジャンパーを決め、残り5分58秒にはブラッドリー・ビールとの2メンゲームからインサイドへ跳び込み、アンドレ・ドラモンド越しに左手でショットをねじ込んで早くも10得点目。

 この時点で八村はチームトップの10得点・3リバウンドをマークするも、2つのファウルを取られていたため、残り5分42秒でベンチへ下がった。それでも4本のフィールドゴールすべてでアシストつきで決めるなど、チームプレーのなかで見事なスコアリングショーを見せていた。
 
 ウィザーズは第2クォーターに入ると、この日から復帰したCJ・マイルズやトロイ・ブラウンJr.、モリッツ・ヴァグナーらセカンドユニットが加点してリードを広げる。

 残り7分21秒にコートへ登場した八村は、その約1分後に左コーナーからエキストラパスでビールの3ポイントを演出する。残り5分44秒には、イシュ・スミスからのロブパスをボースハンドダンクで叩き込んで12得点目をマークした。

 また、残り約4分には、巨漢ドラモンドの突進を八村が身体を張ってノーファウルでストップする好ディフェンスを披露。さらに残り1分34秒、ピストンズのスローインに反応して八村がディフレクションに成功する。アウト・オブ・バウンズとなりスティールこそならなかったが、献身的な姿勢が光った。

 残り49.3秒にはクリスチャン・ウッドにドライビングダンクを決められたものの、八村は前半だけで12得点・4リバウンド・3アシスト。フィールドゴール成功率71.4%(5/7)、3ポイント50%(1/2)、フリースロー100%(1/1)の好成績を残した。

 第3クォーター序盤、八村はリング下でドラモンドのカバーに入って失点を防いだものの、3つ目のファウルを取られてしまう。ファウルトラブルになったとはいえ、八村はディフェンス面でもエネルギッシュにプレーし、得点以外でも見せ場を作っていたことは見逃せない。
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高確率でショットを沈めウルブズ戦の不調を帳消しに