現地時間1月25日(日本時間26日、日付は以下同)、ブルックリン・ネッツはホームのバークレイズ・センターで行なわれたロサンゼルス・レイカーズ戦を96-106で落として2連敗を喫した。
今季戦績を29勝18敗(勝率61.7%)としたネッツは、イースタン・カンファレンス3位へと転落。4位のミルウォーキー・バックス(30勝19敗/勝率61.2%)とはゲーム差なしで、1位のマイアミ・ヒート(30勝17敗/勝率63.8%)とは1ゲーム差という大混戦になっている。
リーグ最高級の豪華戦力を有するネッツだが、現在はケビン・デュラント(左ヒザ)、カイリー・アービング(新型コロナウイルスのワクチン未接種)、ジョー・ハリス(足首)が欠場しており、戦力が揃わずに苦しんでいる。
そんななか、25日に『Bleacher Report』へ掲載された記事のなかで、チームの主力であるジェームズ・ハーデンがブルックリンでハッピーではないという報道に対して、当の本人が怒りを露わにした。
「何を話しているのか俺には分からない」と切り出したハーデンは、ニューヨークで暮らすことを楽しんでいるかと聞かれて「あぁ」と切り返し、こうも話していた。
「どの記事も俺には分からないね。もちろん、イライラしてはいる。けどそれは俺たちが健康体ではないからだ。ケガや新型コロナといったいろんな理由が重なっているからイライラするね。この組織にいる皆がイライラしていると思う。だって俺たちは今よりもっといい戦績を残せていたと思うし、そうあるべきだからだ」
デュラント、ハーデン、アービングというビッグ3の周囲にパティ・ミルズやハリス、ラマーカス・オルドリッジといった実力者たちを擁するネッツがリーグトップクラスの豪華戦力なのは誰もが認めるところ。そのため、選手たちが健康体を維持していれば、今よりもさらに白星を積み重ねていた可能性は十二分にある。
ただ、2月10日のトレード・デッドラインが近づくにつれ、噂が先走っている印象があることも否めない。ハーデンは今季開幕前にネッツと延長契約を結ばなかったことで、来季契約(プレーヤーオプション)を破棄すれば今季終了後に制限なしフリーエージェントになることができる。
そこで、フィラデルフィア・セブンティシクサーズがベン・シモンズを絡めたサイン&トレードで今夏にハーデン獲得を狙っているという報道もあった。こうした背景も、去就に注目が集まっている理由かもしれない。
「リポートについて俺には分からない。俺から聞いていなければ、誰にも話していないということ。俺には代理人がいるからね。俺はただ勝ちたい。それに競争者なんだ。だから本当にムカつくね」
レイカーズ戦を終えた時点で、ハーデンは平均37.0分、23.0点、8.1リバウンド、10.1アシスト、1.3スティールを残しており、依然としてリーグ最高級の実力者であることに変わりはない。
だがチームメイトたちのケガや新型コロナで満足に戦えないことに加え、ネッツへの不満があるという報道には、さすがに堪忍袋の緒が切れてもおかしくない。
レギュラーシーズンも後半戦に突入しているだけに、ハーデンには是非とも外部の噂や報道を遮断し、勝利することにフォーカスしてほしいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
今季戦績を29勝18敗(勝率61.7%)としたネッツは、イースタン・カンファレンス3位へと転落。4位のミルウォーキー・バックス(30勝19敗/勝率61.2%)とはゲーム差なしで、1位のマイアミ・ヒート(30勝17敗/勝率63.8%)とは1ゲーム差という大混戦になっている。
リーグ最高級の豪華戦力を有するネッツだが、現在はケビン・デュラント(左ヒザ)、カイリー・アービング(新型コロナウイルスのワクチン未接種)、ジョー・ハリス(足首)が欠場しており、戦力が揃わずに苦しんでいる。
そんななか、25日に『Bleacher Report』へ掲載された記事のなかで、チームの主力であるジェームズ・ハーデンがブルックリンでハッピーではないという報道に対して、当の本人が怒りを露わにした。
「何を話しているのか俺には分からない」と切り出したハーデンは、ニューヨークで暮らすことを楽しんでいるかと聞かれて「あぁ」と切り返し、こうも話していた。
「どの記事も俺には分からないね。もちろん、イライラしてはいる。けどそれは俺たちが健康体ではないからだ。ケガや新型コロナといったいろんな理由が重なっているからイライラするね。この組織にいる皆がイライラしていると思う。だって俺たちは今よりもっといい戦績を残せていたと思うし、そうあるべきだからだ」
デュラント、ハーデン、アービングというビッグ3の周囲にパティ・ミルズやハリス、ラマーカス・オルドリッジといった実力者たちを擁するネッツがリーグトップクラスの豪華戦力なのは誰もが認めるところ。そのため、選手たちが健康体を維持していれば、今よりもさらに白星を積み重ねていた可能性は十二分にある。
ただ、2月10日のトレード・デッドラインが近づくにつれ、噂が先走っている印象があることも否めない。ハーデンは今季開幕前にネッツと延長契約を結ばなかったことで、来季契約(プレーヤーオプション)を破棄すれば今季終了後に制限なしフリーエージェントになることができる。
そこで、フィラデルフィア・セブンティシクサーズがベン・シモンズを絡めたサイン&トレードで今夏にハーデン獲得を狙っているという報道もあった。こうした背景も、去就に注目が集まっている理由かもしれない。
「リポートについて俺には分からない。俺から聞いていなければ、誰にも話していないということ。俺には代理人がいるからね。俺はただ勝ちたい。それに競争者なんだ。だから本当にムカつくね」
レイカーズ戦を終えた時点で、ハーデンは平均37.0分、23.0点、8.1リバウンド、10.1アシスト、1.3スティールを残しており、依然としてリーグ最高級の実力者であることに変わりはない。
だがチームメイトたちのケガや新型コロナで満足に戦えないことに加え、ネッツへの不満があるという報道には、さすがに堪忍袋の緒が切れてもおかしくない。
レギュラーシーズンも後半戦に突入しているだけに、ハーデンには是非とも外部の噂や報道を遮断し、勝利することにフォーカスしてほしいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)