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NBA

「今の彼は楽しめていない」ウィザーズOBがビールの精神状態を危惧「色んなことを考えすぎている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.02.08

今季もビールはウィザーズのエースとして奮闘しているが、チームは12月から調子を落としている。(C)Getty Images

今季もビールはウィザーズのエースとして奮闘しているが、チームは12月から調子を落としている。(C)Getty Images

 現地時間2月7日(日本時間8日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズはホームのキャピタルワン・アリーナでマイアミ・ヒートを迎え撃つも、一度もリードを奪うことができずに100-121の完敗を喫した。

 イースタン・カンファレンス首位のヒート(35勝20敗/勝率63.6%)に対し、ウィザーズは序盤戦こそ1位だったが徐々に順位を落とし、この敗戦でイースト11位の24勝29敗(勝率45.3%)とした。

 この試合ではコーリー・キスパートがチームトップの20得点に6リバウンド、アーロン・ホリデーが14得点、3スティール、モントレズ・ハレルが13得点、カイル・クーズマが12得点、日本時間8日に24歳の誕生日を迎えた八村塁が26分37秒プレーして今季5度目の2桁得点となる11得点に3リバウンド、1アシスト、1スティールを残している。

 10日のトレード・デッドラインを前に、現地メディアはウィザーズがデトロイト・ピストンズのジェレミー・グラント、インディアナ・ペイサーズのドマンタス・サボニスの獲得に向けて動いていると報じており、スペンサー・ディンウィディーやハレルがトレード候補に挙がっている。

 一方、在籍10シーズン目のフランチャイズプレーヤー、ブラッドリー・ビールは本人がトレードを要求しない限り、今季もウィザーズでプレーするというのが大方の予想だ。
 
 現在、手首を痛めて離脱している28歳のエースは、平均23.2点、4.7リバウンド、キャリアハイの6.6アシストと、まずまずの成績を残している。しかし昨年12月からチームが急降下したこともあり、OBがビールのことを危惧している。

 7日に地元メディア『NBC Sports Washington』へ掲載された記事のなかで、2000年代中盤にウィザーズで約6シーズンをプレーしたアントワン・ジェイミソンは次のように語っていた。

「今、ブラッドリー・ビールは楽しめていないように見えるね。笑顔がないし、ショットを決めても叫ぶこともなければ情熱も感じられない。きっといろんなことを考えすぎているんだろうね。彼に必要なのはコートへ立って、笑顔でゲームを楽しむことだ」

 新戦力を数多く抱えるなか、新たな指揮官ウェス・アンセルドJr.ヘッドコーチ(HC)の下で好スタートを切ったウィザーズだが、黒星が増えるにつれてチーム内のムードも暗転。

 ディンウィディーやハレルが会見中に不満を口にしたり、不甲斐ない敗戦によってモチベーションが低下したりと、ネガティブな要素も増えている。
 
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