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「練習通りに打てている」八村塁が成功率5割超えの3ポイントに言及。指揮官は「新たな武器が身に付いた」と太鼓判<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.03.02

今季のウィザーズは3ポイントが弱点となっており、成功率52.2%を誇る八村は貴重な存在だ。(C)Getty Images

 ワシントン・ウィザーズに所属する八村塁は、現地時間3月1日に地元キャピタル・ワン・センターで行なわれたデトロイト・ピストンズ戦に出場した。

 前半の八村は2得点と大人しかったものの、相手にリードを許した第3クォーター終盤に2本連続で3ポイントを決めて流れを引き戻すと、第4クォーター序盤にも3ポイントをヒット。20分間の出場で11得点、1リバウンドをあげ、ウィザーズのオールスター明け初勝利に貢献。試合後、本人は第3クォーターの連続3ポイントを「流れを変えたかったので勢いを持って打ちました」と回想している。

 この日フィールドゴール成功率は44.4%(4/9)だったが、3ポイントは100%(3/3)とノーミスで成功し、これにより今季の3ポイント成功率は52.2%(24/46)に。リーグの規定数を満たしていないためランキング外ではあるものの、一流シューターでも残すのが難しいほどの高確率をマークしている。

 今季アウトサイドシュートが好調な理由を八村は「スリーを意識して打っているわけではないですけど、練習通りに打てているのが結果につながっていると思います。(あと身体の)バランスがしっかり取れているんじゃないかと思います。横や前後に左右されなかったり、フェイダウェイされなかったりしているので、そこで結果が出ているんだと思います」と分析した。
 
 ウェス・アンセルド・ヘッドコーチは八村の3ポイントを「彼の成長の証だ。新たな武器が身についた」と称賛。さらに「(スリーが)キャッチ&シュートということも大きい。彼がしっかりとスペースを作ればボールは回ってくるし、リズム良く打てる。強引なスリーは打っていない。彼は正しいスリーを選んで打っている」とシュートセレクションの良さも評価していた。

 本人は「僕の持ち味はスリーではなくてミッドレンジ」と語るが、チームメイトのトーマス・ブライアントは「ルイが優れた3ポイントシューターであることを知らない人が多いかもしれない。彼自身も気づいていないかもしれない」と冗談交じりににコメントしていた。
 
 今季のウィザーズは3ポイント成功率がリーグ26位(33.4%)、成功数(629本)はリーグワーストに沈んでいる。今後も八村が高確率で長距離砲を決められれば自身の成績向上はもちろん、チームの弱点解消にもつながるはずだ。

構成●ダンクシュート編集部
 
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