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NBA

イースト首位攻防戦で完敗したシクサーズ。「順位表を見て何の意味が?」と語るリバースHCに対し、主砲エンビードはヒートを称賛<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.03.07

ハーデン(中央)が欠場したこともあり、シクサーズはヒートとのイースト首位攻防戦で完敗を喫した。(C)Getty Images

ハーデン(中央)が欠場したこともあり、シクサーズはヒートとのイースト首位攻防戦で完敗を喫した。(C)Getty Images

 オールスターブレイク後、ジェームズ・ハーデンが新天地デビューを果たしてから4戦負けなしと波に乗っていたフィラデルフィア・セブンティシクサーズ。しかし現地時間3月5日(日本時間6日、日付は以下同)に行なわれたマイアミ・ヒート戦に82-99で敗れ、球宴前から続いた連勝は5でストップした。

 この試合、シクサーズがリードしたのは、開始直後にジョエル・エンビードが先取点となるジャンパーを決めた後の23秒間のみ。その後ダンカン・ロビンソンの3ポイントですぐさま逆転されると、一度もリードを奪えずに今季最少得点で敗戦を喫した。

 ただ、この日は連戦の2日目だったこともあり、ハーデンは休養により欠場。シクサーズ加入後の4試合で平均26.8点、7.5リバウンド、12.0アシスト、1.5スティールと素晴らしいスタッツを残すハーデンが出場した試合に限れば、シクサーズはいまだ無敗をキープしている。

 試合はエンビードがゲームハイの22得点に15リバウンドをマークしたほか、タイリース・マキシーが17得点、トバイアス・ハリスが16得点、8リバウンドを記録。しかしチーム全体のフィールドゴール成功率は34.1%(28/82)、3ポイント成功率も17.1%(7/41)と不発に終わり、ヒートの堅守の前に屈する結果となった。
 
 これにより、イースタン・カンファレンスはヒートが43勝22敗(勝率66.2%)で首位の座を堅持し、2位シクサーズ(39勝24敗/勝率61.9%)とのゲーム差を3.0に広げた。3位は昨季王者ミルウォーキー・バックス(40勝25敗/勝率61.5%)、4位はシカゴ・ブルズ(39勝25敗/勝率60.9%)、5位にはボストン・セルティックス(39勝27敗/勝率59.1%)がつけているが、首位ヒートから5位セルティックスまでのゲーム差はわずか4.5と、依然としてイーストのトップ争いは混戦模様を呈している。

「順位表は本当に見ていない。何の意味がある?我々は勝たなきゃいけないということ。(レギュラーシーズンの)82試合を終えて、誰かが私に『このチームが対戦相手だ』と言ってくるだけ。自分たちにできることだけをコントロールしていく。それ以外のことはほかの人たちが話すものなのさ」

 ドック・リバースHC(ヘッドコーチ)はヒート戦後にそう語り、団子状態と化した順位表は気にせず、チームとして勝利を重ねていくことにフォーカスしていると強調。
 
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