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NBA

NBAの歴代ベスト“ドラフト3位チーム”を選定!代表格はジョーダン、他ポジションは現役の候補も多数<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.03.26

ドラフト3位指名の筆頭はジョーダン(右)。今回は選考外となったが、現役ではドンチッチ(左上)やエンビード&ハーデン(左下)らスター級が並ぶ。(C)Getty Images

ドラフト3位指名の筆頭はジョーダン(右)。今回は選考外となったが、現役ではドンチッチ(左上)やエンビード&ハーデン(左下)らスター級が並ぶ。(C)Getty Images

 1946年に創設されたNBAは、翌47年からドラフト制度を開始させ、時代によってルールを変えながら現在に至っている。

 昨年7月までに計75回のドラフトが行なわれてきたが、年代関係なく指名順位に限定してチームを結成した場合、その顔ぶれはどうなるのか。今回は「ドラフト3位指名」の最強チームを、アメリカンスポーツに精通する識者に選んでもらった。

【ポイントガード】
チャンシー・ビラップス

1976年9月25日生。191cm・92kg
1997年ドラフト3位
キャリアスタッツ:1043試合、平均15.2点、2.9リバウンド、5.4アシスト

 歴代の3位指名リストには、1位指名かと錯覚しそうなほど多くの名選手が居並ぶ。

 ただしPGだけはそれほどでもなく、現役のルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス/2018年3位)を選んでもよさそうなくらいだが、さすがに実働年数が短すぎる。アンファニー・“ペニー”・ハーダウェイ(1993年3位)やデロン・ウィリアムズ(2005年3位)も竜頭蛇尾の印象は拭えず、総合的に判断してビラップスをナンバーワンに据えた。

 コロラド大から1997年のドラフト3位でボストン・セルティックスに入団。半年後にトロント・ラプターズへ放出され、その後も数球団を渡り歩いたが、2002-03シーズンに加入したデトロイト・ピストンズで運命が開ける。

 プレーメーカーとしてよりも、“ミスター・ビッグショット”と称された勝負強さと、信頼度の高いディフェンスで評価を高め、04年には優勝に大きく貢献しファイナルMVPも手にした。06年からは5年連続でオールスターに選出。現在はポートランド・トレイルブレイザーズのヘッドコーチを務めている。
 
【シューティングガード】
マイケル・ジョーダン

1963年2月17日生。198cm・98kg
1984年ドラフト3位
キャリアスタッツ:1072試合、平均30.1点、6.2リバウンド、5.3アシスト

 2009年ドラフト3位のジェームズ・ハーデン(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)も名選手ではあるけれども、さすがに史上最高の選手の前ではかすんでしまう。

 ノースカロライナ大でも1年生でNCAAトーナメント優勝を決めるシュートを放ったように、ジョーダンはナンバーワン指名でもおかしくない実績を残していた。しかし84年のドラフトで、ヒューストン・ロケッツは地元ヒューストン大のアキーム・オラジュワンを1位指名。2位指名権を持っていたブレイザーズはケンタッキー大のビッグマン、サム・ブーイを選択した。当時のブレイザーズ指揮官、ジャック・ラムジーいわく「マイケルもいい選手なのはわかっていたが、私たちはセンターを必要としていたから迷わずブーイを選んだ」。

 シクサーズからも5位と3位の指名権交換の申し入れがあり、その場合シカゴ・ブルズは5位でチャールズ・バークレーの指名を検討していたという。だが現実にはジョーダンは3位でブルズに指名され、6度の王座をもたらしたのだった。
 
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