ブルックリン・ネッツのケビン・デュラントとカイリー・アービングは、現代ＮＢＡを代表するデュオと言って間違いない。

　そんななか、かつてシカゴ・ブルズに６度の栄冠をもたらしたマイケル・ジョーダン＆スコッティ・ピッペンと比較して、どちらが攻撃的に優れているか、『ESPN』の番組『First Take』で議論が行なわれた。

　今季のネッツはアービングが新型コロナウイルスのワクチン未接種により、アウェーゲームのみ出場する状態が続いていたが、ニューヨーク市のルール改正に伴ってホームゲームも出場可能となった。現地時間３月15日のオーランド・マジック戦でキャリアハイの60得点を叩き出すなど、平均26.9点を記録しているアービングと、リーグ４位相当の平均29.6点を誇るデュラントのコンビはリーグ随一の破壊力を誇る。

　元ドラフト２位指名で現解説者のジェイ・ウィリアムズが、デュラントとアービングに関して「バスケットボール史上最も熟練したデュオ」と主張したのに対し、名物コメンテーターのスティーブン・Ａ・スミス氏は、ディフェンスを加味した上で「私の中ではいまだにジョーダン＆ピッペン」と異論ツイートを投稿して話題を呼んだ。
  『First Take』内では、元ＮＦＬ選手で、現在は『ESPN』と『The Undefeated』で活動するドミニク・フォックスワース記者と、『ESPN』のブライアン・ウィンドホースト記者が持論を展開。まずは、フォックスワース記者はネッツのコンビ優勢の見解を述べた。

「ディフェンスの評価も加味した上で、私はＫＤ＆カイリーに軍配を上げる。クレイジーに聞こえるかもしれないが、ジョーダンとＫＤはスキルの面ではドローだろう。ＫＤの勝利としなくとも、彼にはサイズ（身長208cm）と攻守で活躍できる能力がある。正直なところ、総合力ではＫＤはジョーダン以上だと思うが、ドローとするならば、カイリーのディフェンス、ピッペンのオフェンスにおける欠陥の差の勝負になる。

　カイリーはよりスキルがあるし、ハンドリング、パス、シュート力を含めて攻撃力が高く、ピッペンがディフェンスにおいてできることよりも多いと思う。たしかに、ピッペンは歴代でもベストディフェンダーの１人だが、一方でカイリーはおそらく歴代でトップのボールハンドラーだ」