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NBA

ヨキッチがNBA史上初の快挙!シーズン2000得点・1000リバウンド・500アシストを達成<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.04.08

グリズリーズ戦では序盤に頭部の負傷を負いながらも勝利に導いたヨキッチ。自身の大記録に花を添えた。(C)Getty Images

グリズリーズ戦では序盤に頭部の負傷を負いながらも勝利に導いたヨキッチ。自身の大記録に花を添えた。(C)Getty Images

 現代NBA最高峰の“オールラウンドビッグマン”が、またひとつ新たな記録を作った。

 現地時間4月7日、デンバー・ナゲッツはホームで行われたメンフィス・グリズリーズ戦に122-109で勝利。この試合で35得点、16リバウンド、6アシストをマークしたニコラ・ヨキッチが、NBA史上初めて「1シーズンに2000得点&1000リバウンド&500アシスト超」を達成したのだ。

 シーズン全82試合にフル出場した場合、2000得点に到達するのに必要なのは平均24.4点。同様に、1000リバウンドのためには平均12.2本、500アシストのためには6.1本を必要とする。

 この記録に過去最も近づいたのは、いずれも60年代の選手であるオスカー・ロバートソンとウィルト・チェンバレンの2人。ロバートソンは史上初めてシーズン平均トリプルダブルを達成した61-62シーズンに2432得点(平均30.8)・985リバウンド(同12.5)・899アシスト(同11.4)を記録。チェンバレンは67-68シーズンに1992得点(平均24.3)・1952リバウンド(同23.8)・702アシスト(同8.6)を記録している。

 対するヨキッチはここまで74試合に出場して2004得点(平均27.1)・1019リバウンド(同13.8)・584アシスト(同7.9)。各部門で同等の数字を残す選手は1シーズンに何人もいるが、3部門同時にこれだけのハイスタッツを残すのは至難の業だ。
 
 試合後、ヨキッチは「クールだね」と控えめに喜んだが、昨季に続くMVP受賞については「自分でコントロールできることではない」と話すにとどまった。

 それでも、得点とアシスト部門でリーグ8位、リバウンドで同2位に名を連ねる大黒柱について、ナゲッツのマイケル・マローンHCは「MVPは競争ですらない」と賛辞を惜しまない。

「ほかにも素晴らしい選手たちはいる。だが、今季のヨキッチがやってきたことは、我々が乗り越えなければならなかった全てを考えれば驚異的だ。彼は去年も良かったが、今年はそれ以上だ」

 この試合でウエスタン・カンファレンスの6位以上が確定し、ナゲッツは4年連続のプレーオフ進出が決定。特に今季は司令塔のジャマール・マレーが全休、3番手として期待されたマイケル・ポーターJr.も最初の9試合以降離脱したなかでの結果だけに、ヨキッチの貢献度は計り知れない。

 現リーグ得点王のジョエル・エンビード(フィラデルフィア・76ers)、19・20年受賞者のヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)らが候補に挙がるMVPレースは混戦模様だが、その結末に注目が集まる。

構成●ダンクシュート編集部
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