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「ポポビッチHCを恨んでいた」ヒートのアデバヨがアメリカ代表での“苦い経験”を明かす「決して忘れない」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.04.12

東京五輪ではポポビッチHCの下でプレーし金メダル獲得に貢献したアデバヨだが、「(2019年に)カットされたことは決して忘れない」と語った。(C)Getty Images

 マイアミ・ヒートのバム・アデバヨはNBA5年目の今季、初の大ケガ(右手親指負傷)により長期離脱を強いられた。それでもコートに立っている間は攻守で試合を支配し、平均19.1点、10.1リバウンド、3.4アシスト、フィールドゴール成功率55.7%とキャリア2度目の平均ダブルダブルを達成した。

 8年ぶりの優勝を狙うヒートを支える万能ビッグマンは24歳とまだ若く、プレーオフでの活躍、来季以降のさらなる飛躍も期待されている。

 そんなアデバヨには、今も忘れていないことがあると言う。中国で開催された2019年のFIBAワールドカップにおいてアメリカ代表メンバーに選出されながら、大会直前にグレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)にカットされたことだ。

 あれから約3年、『スポーツイラストレイテッド』のインタビューで当時のことについて尋ねられたアデバヨは、「確かにポポビッチHCを恨んでいた」と正直な心境を明かした。
 
「自分はチームにいるべきだと思っていたからね。だけど、(ロースター入りした東京)オリンピックでも彼はコーチだったから、恨みを捨てなければならなかった。そしてオリンピックの間は素晴らしい時間だったけど、(2019年に)カットされたことは決して忘れないだろう」

 昨年の東京五輪で"リベンジ"したアデバヨだが、それでも19年に代表メンバーから外されたことは忘れがたい出来事のようだ。しかしその経験をバネに、20年には自身初のオールスターメンバーに選出され、昨季まで2年連続でオールディフェンシブ2ndチームに名を連ねるまでのスター選手に成長を遂げた。

 とりわけポポビッチHCが指揮を執るサンアントニオ・スパーズとの試合では、この時の思いをモチベーションに変えて戦っているというアデバヨ。その証拠に今年2月の対戦ではシーズンハイの36得点をマークしている。当時の悔しさがあるからこそ、彼は進化を続けられるのだろう。

構成●ダンクシュート編集部
 
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