現地時間4月11日、ロサンゼルス・レイカーズはフランク・ヴォーゲルHC(ヘッドコーチ)の解任を発表した。
今季のレイカーズは、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ラッセル・ウエストブルック、カーメロ・アンソニーとタレントを擁しながら33勝49敗(勝率40.2%)でウエスタン・カンファレンス11位に沈み、プレーイン・トーナメント出場も逃した。成績不振による指揮官の解雇は珍しいことではないが、現役選手やOBアナリストから非難の声が上がっている。
レイカーズ球団史上27人目の指揮官だったヴォーゲルは、2019年からの3シーズンで127勝98敗(勝率56.4%)を記録。就任初年度の2019-20シーズンには、リーグ最多タイとなる通算17回目のリーグ優勝に導いた。
しかし、今季に関してはレブロン、デイビス、ウエストブルック、カーメロ、ドワイト・ハワードと戦力を整え、“スーパーチーム”として開幕前には優勝候補に挙げられるも、シーズンを通して波に乗れず。ウエストブルックがアジャストに苦しんだのはもちろん、レブロンとデイビスがケガに苦しみ、“ビッグ3”が揃ったのはわずか21試合にとどまったのが響いた。
レギュラーシーズン最終戦となった4月10日のデンバー・ナゲッツ戦後、米放送局『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が“ブレイキングニュース”としてヴォーゲルHCにとってナゲッツ戦が最後になると速報。記者会見で同HCは「私は解雇と聞いていない」と話していたが、翌11日にロブ・ペリンカ・バスケットボール運営部門代表兼ゼネラルマネージャーから、正式に解任が発表されていた。
ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンは自身のポッドキャスト『The Draymond Green Show』で、今季低迷したレイカーズについて、「(シーズン前)レイカーズがチャンピオンシップに勝つと言っていたメディアがいた。本気で選んだのなら、正しくないからそいつらは解雇されないといけないね。カンファレンスの中で(プレーイン・トーナメントに進出できる)10チーム、計20チーム……、連中はレイカーズがそのなかで1番になるとしていたが、実際には21番目でも、20番目でもない」と言及。そのうえで、ヴォーゲルHCをスケープゴートにするようなやり方を問題視した。
「バスケットボールファンとして、選手として、レイカーズの状況を見ると多くの疑問がある。選手やコーチとして、あの状況は恐ろしい。自分もあのように扱われるのか、と思うだろう。レイカーズに限ったことではなく、すべてのスポーツで起こり得る」
また、元NBA選手でアナリストのリチャード・ジェファーソンも『ESPN』の番組『NBA Today』で、レイカーズを糾弾している。
「我々アナリストは、常に選手を批判している。たいてい、フロントオフィス関係者はその対象とならずに済む。レイカーズがいかに卑怯か。エイドリアン・ウォジナロウスキー(ESPN記者)は、試合の1分後にフランク・ヴォーゲルが解雇されたとツイートした。
レイカーズには、18か月前にチャンピオンシップを勝ち獲ったコーチに、解任の旨を伝える良識さえなかった。コート上での話をする以前に、レイカーズは組織として完全に混乱している。フランク・ヴォーゲルへの対応は無礼だ」
NBAを代表する名門ゆえの“ハレーション”とも言えるが、レイカーズは来季、どのような布陣で巻き返しを狙うのか。
構成●ダンクシュート編集部
今季のレイカーズは、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ラッセル・ウエストブルック、カーメロ・アンソニーとタレントを擁しながら33勝49敗(勝率40.2%)でウエスタン・カンファレンス11位に沈み、プレーイン・トーナメント出場も逃した。成績不振による指揮官の解雇は珍しいことではないが、現役選手やOBアナリストから非難の声が上がっている。
レイカーズ球団史上27人目の指揮官だったヴォーゲルは、2019年からの3シーズンで127勝98敗(勝率56.4%)を記録。就任初年度の2019-20シーズンには、リーグ最多タイとなる通算17回目のリーグ優勝に導いた。
しかし、今季に関してはレブロン、デイビス、ウエストブルック、カーメロ、ドワイト・ハワードと戦力を整え、“スーパーチーム”として開幕前には優勝候補に挙げられるも、シーズンを通して波に乗れず。ウエストブルックがアジャストに苦しんだのはもちろん、レブロンとデイビスがケガに苦しみ、“ビッグ3”が揃ったのはわずか21試合にとどまったのが響いた。
レギュラーシーズン最終戦となった4月10日のデンバー・ナゲッツ戦後、米放送局『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が“ブレイキングニュース”としてヴォーゲルHCにとってナゲッツ戦が最後になると速報。記者会見で同HCは「私は解雇と聞いていない」と話していたが、翌11日にロブ・ペリンカ・バスケットボール運営部門代表兼ゼネラルマネージャーから、正式に解任が発表されていた。
ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンは自身のポッドキャスト『The Draymond Green Show』で、今季低迷したレイカーズについて、「(シーズン前)レイカーズがチャンピオンシップに勝つと言っていたメディアがいた。本気で選んだのなら、正しくないからそいつらは解雇されないといけないね。カンファレンスの中で(プレーイン・トーナメントに進出できる)10チーム、計20チーム……、連中はレイカーズがそのなかで1番になるとしていたが、実際には21番目でも、20番目でもない」と言及。そのうえで、ヴォーゲルHCをスケープゴートにするようなやり方を問題視した。
「バスケットボールファンとして、選手として、レイカーズの状況を見ると多くの疑問がある。選手やコーチとして、あの状況は恐ろしい。自分もあのように扱われるのか、と思うだろう。レイカーズに限ったことではなく、すべてのスポーツで起こり得る」
また、元NBA選手でアナリストのリチャード・ジェファーソンも『ESPN』の番組『NBA Today』で、レイカーズを糾弾している。
「我々アナリストは、常に選手を批判している。たいてい、フロントオフィス関係者はその対象とならずに済む。レイカーズがいかに卑怯か。エイドリアン・ウォジナロウスキー(ESPN記者)は、試合の1分後にフランク・ヴォーゲルが解雇されたとツイートした。
レイカーズには、18か月前にチャンピオンシップを勝ち獲ったコーチに、解任の旨を伝える良識さえなかった。コート上での話をする以前に、レイカーズは組織として完全に混乱している。フランク・ヴォーゲルへの対応は無礼だ」
NBAを代表する名門ゆえの“ハレーション”とも言えるが、レイカーズは来季、どのような布陣で巻き返しを狙うのか。
構成●ダンクシュート編集部