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NBA

76ersが延長戦を制してシリーズ突破に王手!“因縁の地”で劇的弾を決めたエンビード「まだ仕事は終わっていない」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.04.21

同点で迎えた延長残り0.8秒、エンビードが劇的な3ポイントを沈めて76ersが勝利。シリーズ突破に王手をかけた。(C)Getty Images

同点で迎えた延長残り0.8秒、エンビードが劇的な3ポイントを沈めて76ersが勝利。シリーズ突破に王手をかけた。(C)Getty Images

 現地時間4月20日、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ対トロント・ラプターズのプレーオフ1回戦第3戦が行なわれ、シクサーズが104-101で勝利。シリーズ戦績を3勝0敗とし、1回戦突破に王手をかけた。

 ホームで2連勝を飾って迎えた敵地トロントでの第3戦。シクサーズは序盤から相手のタイトな守備に手を焼き、46-56と10点ビハインドで前半を終える。

 それでも第3クォーターには、前半5得点に封じられたジョエル・エンビードが18得点を稼ぎ1点差まで迫ると、第4クォーターは一進一退の攻防に。逆転を狙った同クォーター最後の3ポイントは外れて延長戦に突入したものの、再び同点で迎えた延長残り0.8秒、エンビードが値千金の3ポイントを決めて勝利に導いた。

 シクサーズはエンビードが両軍最多の33得点、13リバウンドで牽引したほか、ジェームズ・ハーデンが第4クォーター終盤にファウルアウトを喫しながらも19得点、10アシスト、タイリース・マキシーも延長戦の貴重な4得点を含む19得点で貢献した。
 
 試合後、「素晴らしいプレーコールだった」と最後のプレーを振り返ったエンビードは、「トバイアス(ハリス)が素晴らしいスクリーンをかけてくれて、ダニー(グリーン)が最高のパスをくれた。俺はただフィニッシュするだけだった。決められて嬉しいよ」とコメント。

 その一方で、「最高の気分だけど、まだ仕事は終わっていない。もう1つ勝たないとね」と、シリーズ突破がかかる3日後の次戦へ気を引き締めた。

 エンビードにとって、この日舞台となったトロントのスコシアバンク・アリーナは、苦い記憶が刻まれているアリーナだ。2019年のプレーオフ、シリーズ突破がかかったカンファレンス準決勝第7戦で、当時ラプターズのエースだったカワイ・レナードに劇的なブザービーターを決められ敗戦。この時最後にマークについたエンビードは、涙を流してコートを去っている。

「このシリーズの間、ここに来てリベンジしようと思ってはいない。それよりも勝つことだけに集中しているんだ」と語ったエンビードだが、ともに当時の敗戦を経験したハリスは「僕とジョエルはそのことについて話した」と言及。「ここで前回起こったこと、このアリーナに来る意味は理解している」と、ただのアウェーゲームではないことを示唆している。

 “因縁の地”で、今度は自身の劇的なシュートによって勝利を掴んだエンビードとシクサーズ。再び同じ舞台で行なわれる23日の第4戦も、勝ってかつての悪夢を払拭できるか注目だ。

構成●ダンクシュート編集部
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