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モラントの決勝弾でグリズリーズが劇的勝利!2015年以来のカンファレンス準決勝進出に王手<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.04.27

同点で迎えた最終盤、グリズリーズはモラントが決勝レイアップ(写真)を決め、シリーズ突破に王手をかけた。(C)Getty Images

 現地時間4月26日、メンフィスのフェデックス・フォーラムでメンフィス・グリズリーズとミネソタ・ティンバーウルブズのファーストラウンド第5戦が行なわれた。

 ウエスタン・カンファレンス2位のグリズリーズが第2、3戦、7位のウルブズが第1、4戦を制し、シリーズ成績2勝2敗のタイで迎えた大一番。序盤はホームのグリズリーズがデズモンド・ベインやジャレン・ジャクソンJr.の3ポイントなど試合を優位に進め、開始3分半で13-2とスタートダッシュに成功する。

 一方のウルブズもパトリック・ベバリー、アンソニー・エドワーズらの長距離砲で反撃を開始。前半でエドワーズが14得点をあげる活躍を見せ、ウルブズは55-53と逆転して折り返す。

 波に乗るウルブズは第3クォーター、大黒柱のカール・アンソニー・タウンズが12得点を奪い、守備ではグリズリーズのフィールドゴール成功率を36%(9/25)に封じ込め、85-74と11点リードで第4クォーターを迎えた。

 逃げ切りたいウルブズは最終クォーター残り7分、タウンズが3本のフリースローを決め、99-88と引き続き2桁のリードを奪っていた。だがここからグリズリーズは前日にMIP賞を手にしたモラントを中心に14-4のランを仕掛け、残り2分に1点差に迫る。畳みかけるグリズリーズはその1分後、オフェンシブ・リバウンドからモラントが3ポイントを決め、107-106と逆転した。
 
 しかし粘るウルブズも3点を追う残り3.7秒、エドワーズの値千金の3ポイントで同点に追いつく。試合はオーバータイム突入と思われたが、グリズリーズはタイムアウト後、ボールを受けたモラントがドライビングレイアップを決めて勝ち越し。最後はタウンズのハーフコート3ポイントが外れ、111-109でグリズリーズが劇的な勝利を収めた。

 2015年以来のカンファレンス準決勝進出にあと1勝に迫ったグリズリーズは、若き主砲モラントが30得点、13リバウンド、9アシスト、3スティール、デズモンド・ベインが25得点、ブランドン・クラークが21得点、15リバウンドをマーク。エースのモラントは決勝弾を決めただけでなく、第4クォーターだけで18得点の爆発を見せ、チームを勝利に導いた。

 最大26点差を跳ねのけた第3戦に続き、第4クォーターの2桁ビハインドを逆転して勝利を収めたグリズリーズ。『ESPN』によると、ひとつのプレーオフシリーズにおいて、第4クォーターで2桁リードを跳ね返し、複数の勝利を収めたのはNBA史上初の快挙だという。

 シリーズ第6戦は29日にミネソタに舞台を移して行なわれる。同シリーズは第3戦以降すべて1桁点差、第4、5戦は2点差以内の決着となっており、次戦も熱戦が期待できそうだ。

構成●ダンクシュート編集部
 
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