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「“日本人だから”は言い訳」渡邊雄太がNBAを目指す次世代へ金言「壁はあるけど、あとは努力次第」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.05.06

日本人史上最長となる4シーズンをNBAで戦った渡邊。自身に続く次世代、そして日本代表についても言及した。(C)Getty Images

 バスケットボール日本代表の渡邊雄太が5月6日、日本メディア向けのオンライン取材に応じ、NBA4年目のシーズンを総括した。

 5日に帰国したという渡邊は、「自分の中ですごく自信にもなったシーズンだった」と今季を振り返るとともに、日本の次世代についても言及。NBAで日本人史上最長となる4シーズンを戦い抜いた立場から、後輩たちへ"金言"を贈った。

「バスケだけじゃなくていろいろな競技で日本人が世界に出て活躍をしているなかで、"日本人だから"っていうのは言い訳にしかならない」と渡邊。彼はこうも続ける。

「そういうレベルまできているんじゃないかなというふうに思います。もちろん超えなきゃならない壁っていうのはたくさんあるんですけど、あとは自分たちの努力次第。日本人でも十分にやれるっていうのは(八村塁含め)僕らがある程度、証明していけてると思うので。NBAに入るための努力を小さい頃からし続ければ、(日本人NBA選手は)今後もっともっと増えてくるんじゃないかと思っています」
 
 そのなかで、渡邊は今年の9月30日と10月2日に開催される『NBAジャパンゲームズ』についてもコメント。「日本でNBAの試合が開催されるっていうのはすごくありがたいこと。NBAを目指している子たちが間近で見て、『これだけ凄いんだからもっと自分たちも努力しなきゃ』とか、そういうふうに思ってもらえるいい機会になると思う」と語った。

 今年の夏、自身はフリーエージェントとなるため来季の去就は未定。昨年は東京五輪の激闘もあってか開幕前に故障、スタートダッシュに失敗したとあって、日本代表の活動も「これから代表の方々と話して決める」と慎重だ。それでも、「自分は日本代表の選手ですし、そこに対するモチベーションはもちろんあります」と、日の丸を背負う責任感は常に持ち続けている。

 本人いわく今季は「精神的にもっと強くなっていかなきゃいけないと感じた1年」。「ラプターズの毎試合勝ちにこだわっていくメンタリティの中で2年間自分もその一員としてやれたこと、それもまた代表に持ち帰って、自分がリーダーとしてやっていかなきゃいけない」と、頼もしく締めくくった。

構成●ダンクシュート編集部
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