現地時間4月28日、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ対トロント・ラプターズのプレーオフ1回戦第6戦が行なわれ、シクサーズが132-97で勝利。シリーズ4勝2敗で1回戦突破を果たした。
敗れたラプターズは司令塔のフレッド・ヴァンブリートが第4戦で負傷し、以降の2試合を欠場。第5戦はチーム一丸で乗り切り望みをつないだが、最後は力尽きた。
シリーズ敗退とともに、渡邊雄太のNBA4年目のシーズンも幕を閉じた。
かねてから「NBAで優勝すること」を目標に掲げている渡邊にとって、今季は多くの悔しさも感じたであろう一方で、自身初となるプレーオフ出場を果たし、新たなステップを踏んだことは間違いない。
シクサーズとのシリーズではいずれも勝負が決した試合終盤のみの起用だったとは言え、初戦と第4~6戦の計4試合に出場。昨季の八村塁に続き日本人2人目の舞台に立ち、4得点をあげた。
思えば今季は日本代表のキャプテンとして奮闘した東京五輪から始まり、激動のシーズンだった。
プレシーズンでは好プレーを見せて4年目の飛躍を期待させたものの、夏の疲労の影響か、開幕直前にふくらはぎを負傷。それでも開幕から1か月後の11月24日に初陣を飾ると、すぐに持ち前のディフェンスと3ポイントで存在感を発揮、ローテーションの一角に定着した。
チーム内でコロナが蔓延した12月26日のクリーブランド・キャバリアーズ戦では、45点差の大敗のなかでキャリアハイの26得点、13リバウンドを奪取。これは今季の八村をおさえて日本人トップの数字だ。
だが、年明け以降は自身がコロナに感染、さらにチームの離脱者が戻ってきたこともあって出番は激減。オールスター以降、10分以上起用されたのはレギュラーシーズン最後の2試合を含む4試合だけだった。
最終的に今季は38試合の出場で平均11.7分、4.3点、2.4リバウンド、0.3アシスト、0.29スティール、0.42ブロック、フィールドゴール成功率40.6%、3ポイント成功率34.2%、フリースロー成功率60.0%。シーズン終盤に本契約を掴み、50試合で同14.5分、4.4点、3.2リバウンド、0.8アシスト、0.52スティール、0.38ブロック、FG成功率43.9%、3P成功率40.0%、FT成功率82.8%を記録した昨季から、ほとんどの項目で数字を落とした。
それでも、NBAで4シーズンを戦い抜いた唯一の日本人である渡邊には、まだまだ今後への伸びしろも感じさせる。今年のオフシーズンは制限付きフリーエージェント(他チームのオファーに対して、元の所属チームがマッチする権利を持つFA)となり、来季の去就は未定だが、万全の状態で“飛躍の5年目”を迎えることを期待したい。
構成●ダンクシュート編集部
敗れたラプターズは司令塔のフレッド・ヴァンブリートが第4戦で負傷し、以降の2試合を欠場。第5戦はチーム一丸で乗り切り望みをつないだが、最後は力尽きた。
シリーズ敗退とともに、渡邊雄太のNBA4年目のシーズンも幕を閉じた。
かねてから「NBAで優勝すること」を目標に掲げている渡邊にとって、今季は多くの悔しさも感じたであろう一方で、自身初となるプレーオフ出場を果たし、新たなステップを踏んだことは間違いない。
シクサーズとのシリーズではいずれも勝負が決した試合終盤のみの起用だったとは言え、初戦と第4~6戦の計4試合に出場。昨季の八村塁に続き日本人2人目の舞台に立ち、4得点をあげた。
思えば今季は日本代表のキャプテンとして奮闘した東京五輪から始まり、激動のシーズンだった。
プレシーズンでは好プレーを見せて4年目の飛躍を期待させたものの、夏の疲労の影響か、開幕直前にふくらはぎを負傷。それでも開幕から1か月後の11月24日に初陣を飾ると、すぐに持ち前のディフェンスと3ポイントで存在感を発揮、ローテーションの一角に定着した。
チーム内でコロナが蔓延した12月26日のクリーブランド・キャバリアーズ戦では、45点差の大敗のなかでキャリアハイの26得点、13リバウンドを奪取。これは今季の八村をおさえて日本人トップの数字だ。
だが、年明け以降は自身がコロナに感染、さらにチームの離脱者が戻ってきたこともあって出番は激減。オールスター以降、10分以上起用されたのはレギュラーシーズン最後の2試合を含む4試合だけだった。
最終的に今季は38試合の出場で平均11.7分、4.3点、2.4リバウンド、0.3アシスト、0.29スティール、0.42ブロック、フィールドゴール成功率40.6%、3ポイント成功率34.2%、フリースロー成功率60.0%。シーズン終盤に本契約を掴み、50試合で同14.5分、4.4点、3.2リバウンド、0.8アシスト、0.52スティール、0.38ブロック、FG成功率43.9%、3P成功率40.0%、FT成功率82.8%を記録した昨季から、ほとんどの項目で数字を落とした。
それでも、NBAで4シーズンを戦い抜いた唯一の日本人である渡邊には、まだまだ今後への伸びしろも感じさせる。今年のオフシーズンは制限付きフリーエージェント(他チームのオファーに対して、元の所属チームがマッチする権利を持つFA)となり、来季の去就は未定だが、万全の状態で“飛躍の5年目”を迎えることを期待したい。
構成●ダンクシュート編集部
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