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NBA

注目を集めたカリー&プールの“ダンスムーブ”。誕生の裏話をカーHCが明かす「少しばかりだまそうとしたのさ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.05.09

ユニークな動きを見せたカリー(左)&プール(右)。しかし実はウォリアーズでは数年前から実践されていたという。(C)Getty Images

ユニークな動きを見せたカリー(左)&プール(右)。しかし実はウォリアーズでは数年前から実践されていたという。(C)Getty Images

 現地時間5月7日に行なわれたメンフィス・グリズリーズとゴールデンステイト・ウォリアーズによるウエスタン・カンファレンス準決勝第3戦は、ホームのウォリアーズが142-112で快勝。シリーズ戦績を2勝1敗とした。

 ウォリアーズはステフィン・カリーが30得点、6アシストをマークしたほか、ジョーダン・プールが27得点、クレイ・トンプソンが21得点、9リバウンド、4アシスト、アンドリュー・ウィギンズが17得点、2スティール、オットー・ポーターJr.が13得点、2ブロックを記録。

 そして1970-71シーズンに先発と控えが分別されるようになってから、プレーオフ史上最年少(19歳と213日)でスターター入りを飾ったジョナサン・クミンガが、18得点を奪う活躍を見せた。

 両チーム最多となる8アシストを残したドレイモンド・グリーンは快勝した要因についてこう話していた。
 
「ターンオーバーを減らしたこと。俺たちは前半にいくつもターンオーバーをしてしまった。14本だ。だが後半は3本だけだった。俺たちはいつだって優れたシューティングチームだと信じてきた。だがリムがよく見えてこなければ、そうはならないんだ。でも今夜は最高のショットをいくつも見つけ出すことができた。それらがことごとく入ってくれたのさ」

 この試合、ウォリアーズはチーム全体でフィールドゴール53/84(成功率63.1%)、3ポイント17/32(成功率53.1%)、フリースロー19/21(成功率90.5%)とショット全般を高確率でヒット。『ESPN Stats & Info』によると、プレーオフの試合でフィールドゴール成功率60.0%、3ポイント成功率50.0%、フリースロー成功率90.0%以上を残したのはNBA史上2チーム目。2001年のカンファレンス・セミファイナル第5戦(対トロント・ラプターズ)のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ以来という快挙となった。

 また、この試合で注目を集めたのが、カリーとプールがオフボールムーブのなか、リング下で互いに腕を絡めて両サイドへ散ってディフェンダーを困惑させるシーン。8日のチーム練習後、記者からそのムーブについて聞かれたスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、こうコメントした。

「我々はあのプレーについて名称をつけてはいない。だが(私が就任した)最初の数年で、よくステフとクレイでやっていたよ。あれはアルビン・ジェントリー(元ウォリアーズ・アソシエイトHC)が持ち込んだアクションだったと思う。つまり、我々は数年前にもやっていた。そして、このシリーズでそれが効果的かもしれないと思っていたんだ」
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