現地時間5月24日(日本時間25日)、ダラスで行なわれたカンファレンス・ファイナル第4戦、ゴールデンステイト・ウォリアーズはダラス・マーベリックスに109-119で敗れ、シリーズ初黒星(3勝1敗)を喫した。
スウィープ決着(4連勝)こそ逃したウォリアーズだが、第3クォーター終了時点に背負った29点のビハインドを、ベンチ陣の奮闘で一時8点差まで詰めたのは好材料。第5戦はホーム開催であることから、2019年以来のNBAファイナル進出に向けて優位な立場にいることは間違いない。
ここからは、24日に『The Athletic』へ掲載された記事のなかから、ウォリアーズの選手たちとスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)による信頼関係を見ていきたい。
ウォリアーズはステフィン・カリーがチーム最古参の在籍13年目で、クレイ・トンプソンが同11年目、ドレイモンド・グリーンが同10年目と、ドラフト指名した選手たちが強固な基盤を構築しており、カーHCは14-15シーズンから就任して今季で8シーズン目。
彼らは15~19年にかけて5年連続でウエスタン・カンファレンスを勝ち抜いて頂上決戦へ進み、15、17、18年にチャンピオンとなった。昨季までの2シーズン、トンプソンは2度にわたる大ケガで全休、カリーとグリーンもケガで離脱することもあったが、今季は3年ぶりにプレーオフへ返り咲き、ファイナル進出まであと一歩まで迫っている。
「俺たちは今、ステフが13(シーズン)で、俺は10だ。(カーHCとは)8年間も一緒にやっている。俺たちはコーチたちが言うことを信頼しているし、彼らも俺たちを信頼してくれている。それはパートナーシップというやつだ。
確かに、ゲームプランの99.8%は彼らが組んでいるけど、俺たちは皆で一緒に考えていくのが好きなんだ。彼らには俺たちがコート上で感じていることを伝えていて、それが時々彼らと少し違うこともある。このチームは全員でうまくいくようにやっているのさ」
チームの攻守の要でヴォーカルリーダーを務めるグリーンは、カーHCをはじめとするコーチングスタッフ陣との関係についてそう話していた。
メンフィス・グリズリーズとのカンファレンス・セミファイナル第5戦で95-134の大敗を喫した際、グリーンとカリーは先発陣にケボン・ルーニーを戻してほしいとコーチ陣へ志願。第6戦でそのルーニーがスタメンを務め、22リバウンド、5アシストの活躍を見せてシリーズを制したことは記憶に新しい。
対するカーHCは「私は常にディフェシブなマインドセットを抱いている。(現役時代は)大したディフェンダーではなかったから皮肉に聞こえるかもしれない。だが私は毎試合、ディフェンス面から試合を組み立てたいんだ。ドレイモンドは究極のディフェンダーだ」とグリーンを称えていた。
第3戦を終えた後、マブズのルカ・ドンチッチが「ウォリアーズは信じられないほど見事なプレーをしていて、全員がそれぞれの役割を理解している。それに長い時間をかけて作り上げてきたチーム。彼らは長い年数を一緒にプレーして、上質なバスケをプレーしている。だから(彼らを倒すことは)本当に難しいんだ」と漏らしていたことからも、ウォリアーズのチーム力の高さを感じることができる。
まだシリーズは終わっていないものの、ウォリアーズは近年のNBAで最も成功を収めているチーム。選手たちとコーチ陣の良好な関係は強さの要因のひとつと言えるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
スウィープ決着(4連勝)こそ逃したウォリアーズだが、第3クォーター終了時点に背負った29点のビハインドを、ベンチ陣の奮闘で一時8点差まで詰めたのは好材料。第5戦はホーム開催であることから、2019年以来のNBAファイナル進出に向けて優位な立場にいることは間違いない。
ここからは、24日に『The Athletic』へ掲載された記事のなかから、ウォリアーズの選手たちとスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)による信頼関係を見ていきたい。
ウォリアーズはステフィン・カリーがチーム最古参の在籍13年目で、クレイ・トンプソンが同11年目、ドレイモンド・グリーンが同10年目と、ドラフト指名した選手たちが強固な基盤を構築しており、カーHCは14-15シーズンから就任して今季で8シーズン目。
彼らは15~19年にかけて5年連続でウエスタン・カンファレンスを勝ち抜いて頂上決戦へ進み、15、17、18年にチャンピオンとなった。昨季までの2シーズン、トンプソンは2度にわたる大ケガで全休、カリーとグリーンもケガで離脱することもあったが、今季は3年ぶりにプレーオフへ返り咲き、ファイナル進出まであと一歩まで迫っている。
「俺たちは今、ステフが13(シーズン)で、俺は10だ。(カーHCとは)8年間も一緒にやっている。俺たちはコーチたちが言うことを信頼しているし、彼らも俺たちを信頼してくれている。それはパートナーシップというやつだ。
確かに、ゲームプランの99.8%は彼らが組んでいるけど、俺たちは皆で一緒に考えていくのが好きなんだ。彼らには俺たちがコート上で感じていることを伝えていて、それが時々彼らと少し違うこともある。このチームは全員でうまくいくようにやっているのさ」
チームの攻守の要でヴォーカルリーダーを務めるグリーンは、カーHCをはじめとするコーチングスタッフ陣との関係についてそう話していた。
メンフィス・グリズリーズとのカンファレンス・セミファイナル第5戦で95-134の大敗を喫した際、グリーンとカリーは先発陣にケボン・ルーニーを戻してほしいとコーチ陣へ志願。第6戦でそのルーニーがスタメンを務め、22リバウンド、5アシストの活躍を見せてシリーズを制したことは記憶に新しい。
対するカーHCは「私は常にディフェシブなマインドセットを抱いている。(現役時代は)大したディフェンダーではなかったから皮肉に聞こえるかもしれない。だが私は毎試合、ディフェンス面から試合を組み立てたいんだ。ドレイモンドは究極のディフェンダーだ」とグリーンを称えていた。
第3戦を終えた後、マブズのルカ・ドンチッチが「ウォリアーズは信じられないほど見事なプレーをしていて、全員がそれぞれの役割を理解している。それに長い時間をかけて作り上げてきたチーム。彼らは長い年数を一緒にプレーして、上質なバスケをプレーしている。だから(彼らを倒すことは)本当に難しいんだ」と漏らしていたことからも、ウォリアーズのチーム力の高さを感じることができる。
まだシリーズは終わっていないものの、ウォリアーズは近年のNBAで最も成功を収めているチーム。選手たちとコーチ陣の良好な関係は強さの要因のひとつと言えるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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